残った2人に手を引かれて、ここが"レイの部屋"だよと案内された場所は
今までと比べ物にならないくらい広く真っ白で、僕にはもったいない、贅沢な部屋だった。
僕が小さく頷くと、疲れてるだろうからと言ってそそくさと部屋を出ていってしまった。
先程まで騒がしかったのが嘘のように静かになって、僕用になったベッドに身体を預ける。
柔らかい、いい匂いがする、こんなベッド初めて
冷たくもなければ硬くもない、、
なんでか目尻が熱くなって、咄嗟に枕に顔を埋める。
なんて惨めなんだろう、
なんて羨ましいんだろう、
違う、きっと疲れたから
新しいことがいっぱいあって、戸惑ったから、気疲れしたから1人になって気が抜けて泣きそうになったんだ
僕が望んでいた、想い描いていた暖かさに触れたから、きっと感動して泣きそうになったんだよ。
あの人たちが羨ましくて、劣等感を感じて、惨めになったわけじゃない
その後、僕はリノさんの不機嫌そうな声によって目を覚ました。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。