リノさんは怒ってどこかへ行ってしまった。
僕のせいでこの人たちの人間関係が壊れてしまうのは見ていたくない。
いや、見ていたくないんじゃないな
自分の居心地が悪くて逃げ出す理由を探しているだけだ。
いっそ、皆さんがリノさんぐらい僕のことを軽蔑してくれれば、、僕は本当に楽なのに、
今度は階段からゆっくりと降りてきたスンミニ、ヒョンに声をかけられる。
正直、この人はよく分からない、
警戒されているのか、ただ無関心なのか。
あ、きっとスンミニヒョンは無関心なんじゃないな
リノさんと同じ、警戒してるんだ。
いたたまれなくて、壊れてしまうんじゃないかと思ってリノさんの元へ向かうスンミニヒョンに声をかける。
僕の声に反応して、ゆっくりと目線をうつされる。
僕はただ謝ることしか出来ない。

















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。