3人はまるで神聖な儀式でも行うかのように、一口ずつ大切にクッキーを噛み締めた。サクサクのクッキー生地、そして自分た達が送ったりんごが、霊那ちゃんの手によって魔法のように甘酸っぱいジャムに変わっている。
少し不安そうに、上目遣いで尋ねる霊那ちゃん。
3人は食い気味に、声を揃えて答えた。
長野県警3人「100点!!!」
霊那ちゃんは両手を挙げてぴょんぴょんと跳ね、全身で喜びを表現した。
その姿を見守る降谷も、誇らしげに、そして愛おしそうに微笑んでいる。
旅館の部屋は、温かな幸せの香りに包まれていた。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。