第77話

🚄🎒第73話:流れてくるアヒルと小さな優しさ
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2026/06/14 01:17 更新
夕食前の温泉タイム。広々とした露天風呂には蘭、佐藤、由衣、千速という豪華な顔ぶれが揃っていた。
彼女達の視線の先には、湯船の端っこで気持ちよさそうに目を細める霊那ちゃんの姿。
上原由衣
ねぇ、みんな。用意はいい?(小声)
萩原千速
あぁ、霊那ちゃんの可愛い反応が楽しみだ。(小声)
女子メンバーは事前に示し合わせ、霊那ちゃんに気付かれないようアヒルのおもちゃを流し始めた。
小鳥遊霊那
きもちいい…
お湯の温かさにうっとりしていると、目の前の黄色い小さなアヒルがぷかぷかと横切る。
小鳥遊霊那
あ、アヒルさんだ。並ばせよう。
霊那ちゃんはそれをそっと手に取り、岩の上に置いた。
ちょこんと一羽。それを見つめて、霊那ちゃんは呟く。
小鳥遊霊那
ひとりだとさびしいね?おともたちさん、来るといいね?
その「おともたち」という言葉を合図に、女子メンバーが更にアヒルを投入する。
小鳥遊霊那
あ、おともだちさん来たよ!
3個追加、合計4個
小鳥遊霊那
あれ?またおともだちさんだ!
4個追加、合計8個
次々と流れてくるアヒル達。普通なら「なんでこんなに?」と驚くところだが、霊那ちゃんは一羽一羽を丁寧に並べていく。
小鳥遊霊那
あれ?!またおともだちさん…!
5個追加、合計13個
小鳥遊霊那
6個追加、合計19個
どんどん増えるアヒル軍団。霊那ちゃんは真剣な表情で、落とさないように並べていく。その姿は、まるで小さな指揮官のよう。
小鳥遊霊那
アヒルさん。おともだちさん、いっぱいいたんだね。
そこへ、最後の一羽ーー他の子達より一回り大きな「親分アヒル」がゆらりと流れてきた。
小鳥遊霊那
よいしょ。
霊那ちゃんは慎重に、その大きなアヒルを列の真ん中に置いた。
合計20個。湯船の縁に一列に並んだアヒル達を満足げに眺めて、霊那ちゃんは優しく微笑んだ。
小鳥遊霊那
よかったね、アヒルさん。おともだちさん、みんな来てくれたよ。
そのあまりに純粋な優しさと、1個ずつ丁寧に並べる健気な姿に、物陰で見守っていた女子メンバーはノックアウト状態。
毛利蘭
…可愛すぎる…
佐藤美和子
あんなに喜んでくれるなんて…可愛い…
上原由衣
追加で100個くらい買ってくるべきだったわね…
萩原千速
あぁ、あの優しさは国宝級だ…
霊那ちゃんの「心の綺麗さ」が、温泉以上に大人達の体と心をポカポカに温めたのだった。

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