神の、様子を見にいったあの日あたし達は幼い頃よく遊んでいた公演をたまたま通り掛かった
あたしにとったら、どんな瞬間でさぇ大切な思い出なのに……
そうだよね……
ん?
その日のことは鮮明に覚えてる
あの日、廉や優太がいないふたりだけだった時
公園の隅の方にある、草っ原で小屋を作りそこを2人の秘密基地にしたのだ
誰も知らない、2人しか知らない秘密基地
その秘密基地で、あたしたちは誰にもいえないことを語り合った
ありがとう
2人の思い出にしてくれて
そう語りながら歩いてると、廉とすれ違った
廉の表情は少しだけ、雲行きが掛かったかのように影があった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。