8話の内容を見て、俺は驚愕した。
これが第8話…?
俺を衝動的につき動かしたこの小説が…こんな最後でいいのか?
とてもじゃないが突飛すぎるし、バッドエンドにも程がある。
結局俺はこの小説を見ても、何も得ることが出来なかった。
たしかに澄香の言う通り、俺はこの突飛な展開の見るに堪えない文章を"If story"の続きとして受け入れることが出来ている。
1〜4話は謎のサイト、5〜7話は学校にあったルーズリーフ、そして8話はここ…
皆違うところで見ているにもかかわらず、同じ作者が書いた同じ作品として…
いきなりなんだ、澄香。
俺の抱いてる疑問の答え?
…まさか!
…は?
怜美が書いた小説?
それは俺が一番最初に排除した可能性だ。
なぜなら怜美はこの世にいなければ、自分が死ぬ運命など知っていたはずはない。
1話から7話ならともかく、怜美の死因は心臓発作の類の突然死だと聞いている。そんな怜美が、どう足掻いても8話なんか作れるはずが…
もしも8話を作った直後に突然死と言うのなら呪いのたぐいさえ疑いたくなってしまう程の恐ろしい偶然であり、そんなことは…
"疑問を解決する"と澄香に言われたのに新しい疑問だけが生まれてしまった。
澄香は一体何を知ってるんだ?
何を語るんだ?
偶然にもそこは俺たちの…俺たち文芸部3人が一緒に授業を受けていた教室だった。
澄香は花瓶が置いてある机とセットで置いてある椅子に座り、話し始める。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。