第18話

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2020/04/05 13:44 更新
結局あれから3ヶ月が経ったが、あれから特に何も進展することは無かった。

大会では成瀬西に負けてしまったし、文化祭は特に何事もなく無難に終わらせたし、夏休みは就職組の俺にとってはごくごく普通に遊べたし、"If story"幻の第8話は見つからないし、そもそもあのサイト、"Heavennovel"にはアクセスさえ出来ない。

単純に3ヶ月、モヤモヤしながらも平凡な日々を過ごしていただけだった。
朝倉先生
てな訳で、粗方資料作りは終わっているとは思うが…。
先生の話が退屈であまり頭に入ってこない。
俺はあのルーズリーフを読み返す。
突然俺の前に現れ、この3ヶ月で何度も読んだ、"If story"を。
朝倉先生
おい丸山、話聞いてたか?
丸山丈
丸山丈
え?ああ…。、
朝倉先生
おいおい話くらい聞いてろよ…。
これじゃ社会で通用しねえぞ?
丸山丈
丸山丈
すみません…。
先生に怒られたところで結局話を聞く気にはなれなかった。

3ヶ月動きがなかった今でも、未だに気になる。

この小説がなぜ俺にばかり過干渉してくるのか、対して俺も何故これを衝動的に読みたくなるのか、そもそも作者は誰なのか…。
丸山丈
丸山丈
ん?
俺はあるものを発見してしまった。

ルーズリーフの上側…"第8話"とだけ書かれたページを1枚だけめくったところの上側に小さな紙の不揃いな形の欠片が数枚挟まっていた。

しかしこれ…もしかして…
朝倉先生
おい丸山!
丸山丈
丸山丈
あっ、はい!
すみません!!!
先生に怒られてしまった。
続きは放課後にするか。
荒木澄香
荒木澄香
ではこれより、本日の部活を始めます。
放課後、いつものように部活が始まった。
特に何も変わることのない、ありふれた風景。
荒木澄香
荒木澄香
今日はそろそろ新部長を決めたいと思います。
角田晋
角田晋
えっ…。
もう決めちゃうんですか!?
俺はちょっと…。
荒木澄香
荒木澄香
心配しなくてもあんたでは無いわ角田。
ねえ丈?
丸山丈
丸山丈
えっ、ああ、そうだな。
角田晋
角田晋
そんなぁ〜。
それはそれで悲しいですよぉ…。
悪いな角田、俺は今回ばかりは澄香に全面的に賛成だ。
伊沢 唯月
伊沢 唯月
えっ…。
てことは!
荒木澄香
荒木澄香
伊沢さん、あなたが新部長よ。
伊沢 唯月
伊沢 唯月
そんな、私、急に言われても…
丸山丈
丸山丈
大丈夫、伊沢さんならできるさ。
角田晋
角田晋
まあ、伊沢さんが部長だったら問題ないっすね!
降参です!
柳井純一
柳井純一
自分も賛成!
津村佳奈美
津村佳奈美
私も!
どうやらこれで次世代のことについては心配する必要は無さそうだ。
これで俺も心置き無く部活を終えることが出来る。
伊沢 唯月
伊沢 唯月
こんな私が…部長になっていいのか正直まだ不安ですが…よろしくお願いします!!!
俺含め全員が拍手をする。

頑張れよ伊沢さん。
荒木澄香
荒木澄香
じゃあ今日は解散と行きましょうか。
1、2年は秋のノベルコンクールに出す作品を考えとくこと。
それと丈。
荒木澄香
荒木澄香
ちょっと残ってちょうだい。
"残れ"だと。
この女は突然そういうことを言ってくるからこっちとしても対処の仕様がない。
まあ今日ばかりは従うほか無さそうだ。

そして俺と澄香以外の全員が帰った後、俺は澄香に改めて話しかけた。
丸山丈
丸山丈
で、なんで俺だけ残したんだ?
荒木澄香
荒木澄香
百聞は一見にしかず、ってとこね。
ちょっとこれを見てちょうだい。
澄香は俺にスマホの通知欄を見せてきた。
そこに書いてあった言葉は…

『Heavennovel "If story"の8話が更新されました!』

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