私は少し息をついて
また机の前に座った
ソヌがデザインした来季のジュエリー案を広げて
一つ一つ選びながら構想を練る
宣伝の方向性、広告展開、海外支店との戦略会議
オンラインで繋いで
海外のオーナーとの確認を進めた
モデルに起用するのは、最近よく名前を聞く
新人モデル「NI-KI」
経歴とスタイルを一通り調べながら
広告のイメージを頭の中で組み立てていった
画面の光が消える頃には
外はすっかり暗くなっていた
独り言みたいに呟いたその時
スマホが震えた
画面に表示された名前はヒスン
一応メイクはしてたから
着替えるだけ着替えて家を出た
ジョンウォンが車を回してくれていて
車のドアを開けてくれる
笑顔で答えるジョンウォンに
少し救われた
会社に着くと、ロビーは当然無人
うーん、せっかくの休日なのに
無駄にさせたくないし
そう言ってジョンウォンを帰らせた
エレベーターを上がり、
副社長室の前で一度ノックをして入った
扉を開けると、机一面に資料を広げ
電話を肩と頬で押さえながら
低い声で何かを話しているヒスンさんがいた
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。