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第2話

ベイと1匹の猫(2)
10
2023/01/20 01:24
木こりのおじさん
おい、そこ切ってもらえるか?
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
はい、わかりました。
この作業マジでだるい。それもチェンソーではなくノコギリでギコギコと。ふざけんなよ。
でもやるしかない。働かないと生きていけない。
だから、俺はたくさんの木を長い時間かけて切った。
約8時間後
木こりのおじさん
お前はよく頑張った。
木こりのおじさん
はい、お給料。5000円だ。
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
うわぁ…(✨)ありがとうございます。
俺はそれを受け取ると、山の方を降りていった。
山道の途中
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
あぁ、今日はたくさんもらえたぞ…。早く帰って寝y…
しかし、次の瞬間俺は足を止めた。
そこには猫がいた。
それもさっきと似ている…いや、全く同じ猫が。
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
あっ、あの時の…
猫は思わず出してしまった俺の声に反応したのか下り道になっている山道を素早く降りていった。
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
あっ、待って!!
俺は急いで5000円をポケットの中にいれ、猫が行く方向へと走っていった。
走り始めてから10分後ぐらい、猫はようやく止まった。
それに釣られて俺も足を止めた。
とても息切れが激しかった。
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
はぁっはぁっはぁっ…
_ネベロイド@Neveloid_
ネベロイドNeveloid
にゃん(こんにちは)
その鳴き声の意味がなぜか俺には分かった。
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
こ、こんにちは?
俺は猫とは話が通じないと思いながらちょっと挨拶をしてみた。
_ネベロイド@Neveloid_
ネベロイドNeveloid
にゃんにゃにゃんにゃー(あなたにもテレパシーが通じるみたいですね。)
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
つ、通じた!?
正直俺はそんな猫と話ができるなんてアニメや漫画上での話だとずっと思っていた。でも今回は夢でもないアニメでも漫画でもない現実での会話なのだ。
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
ていうかテレパシーってどういうこと?
_ネベロイド@Neveloid_
ネベロイドNeveloid
にゃあんにゃにゃにゃにゃんにゃにゃーにゃん(テレパシーは、僕らの猫語が僕の脳の中で翻訳されて人間の言葉に変換されるという事です。)
_ネベロイド@Neveloid_
ネベロイドNeveloid
にゃにゃニャニャーンにゃにゃあんにゃにゃにゃ(でもテレパシーは伝わらない人が約95%です)
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
そ、そんなに少ないの?
_ネベロイド@Neveloid_
ネベロイドNeveloid
にゃにゃにゃにゃニャーんにゃあニャーニャー(だから、あなたはとても特別だっていう事なんですよ。)
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
そ、そうなんだ。
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
俺、水ノ戸 ベイだ。いろんなところで働いてお金をもらっているんだ。
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
あ、あと、僕のことはタメ口でいいよ。
_ネベロイド@Neveloid_
ネベロイドNeveloid
にゃにゃー…にゃにゃーにゃにゃにゃにゃーーにゃぁにゃ(私は…僕はネベロイドだよ。ここで暮らしている。)
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
ここってどういうこと?
_ネベロイド@Neveloid_
ネベロイドNeveloid
にゃにゃにゃにゃーん(前を見てごらんよ)
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
前って…うわぁぁ…
そこにはベイの家と同じくらいの小さな家があった。可愛いおうちだ。
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
そこ行ってみてもいい?
_ネベロイド@Neveloid_
ネベロイドNeveloid
ニャァニャァ…ニャァニャァ(まぁ…大丈夫。僕もついていくよ。)
水ノ戸 ベイ
水ノ戸 ベイ
よろしく!
続く。

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