第41話

 # 36
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2026/02/14 07:33 更新














     その夜、ほとんど眠れなかった。

     天井を見つめながら、
     何度も同じ言葉が頭を回る。


     ――協力するふりをするだけだ。


     本気で加担するわけじゃない。
     あなたを守るためだ。
     言い訳だってわかってる。
   
     それでも考えないと心が壊れそうだった。



     翌日の放課後。
    
     俺はわざと人目につく中庭を避けて、
     裏の階段を使った。



👑
  来てくれたんだ  





     待っていたみたいにこあちゃんが現れる。

     昨日と同じ、何も知らない顔。



 fw
  勘違いせんといてな  
 fw
  俺は葛葉を陥れる気も、  
  あなたを傷つける気もない  
 
👑
  うんうん  
👑
  じゃあ “ 協力するふり ”   
  よろしくね ?? 笑
 fw
  ( … は? )  




     まるで、最初から
     それを見越していたみたいだった。


 fw
  … 何をすればいい  
👑
  簡単だよ  
👑
  あなたちゃんのそばにいて 、
  くーちゃんに対して何も言わない  

👑
  自分で考えさせるの  
👑
  疑いってさ種をまいたら  
  勝手に育っちゃうから



     反吐が出そうだった。
 
     指を絡めて穏やかな声をしているが
     心の中はどす黒いんだろう。


👑
  湊くんが " 優しい友達 " で  
  いればそれでいいから




     ――違う。
 
     俺は、そんな役を演じたいわけじゃない。


 fw
  … 期限は ??  
👑
  くーちゃんとあなたちゃんが  
  壊れるまで 、





     あまりに軽い言い方だった。
 
     別れ際、こあちゃんは振り返って言った。



👑
  ちゃんと報告してね !!  
👑
  嘘ついたらあなたちゃんに
  “ 湊くんの秘密 ” 教えちゃうから  





     脅し文句すら、笑顔で言う。

     階段を降りながら、
     俺は歯を食いしばった。


     ――守るためだ。
 
     そう思わなきゃ、立っていられなかった。




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