玲人side
相変わらず大きな家だなと思いながらお邪魔する。
凸さんはドタドタと忙しなくタオルを取りに行った。
あの頃と同じ場面、でもあの頃とは何かが違う。
お互いびしょ濡れといえど、先にお風呂に入れてもらえるなんて烏滸がましい気もする。
だがこちらが発するより先に、タオルと服を投げられてしまった。
今回は、覗かれる心配は無さそうだ。
温かいお風呂に入れてもらい、凸さんと交代した。
それにしても広い部屋だ。最初に来た時はそんなこと考えてる余裕も無かっただろうけども。
勉強机にベッド、大きめのクローゼットに広い本棚。
俺の部屋、と呼べるべきかも分からない部屋が異常
なのか、単にこの部屋がちゃんと広すぎるのか。
そのせいか、1人で座っていると孤独感を感じる。
凸さんから借りた服はやっぱり大きかった。
それでも、半袖だから袖よりも丈の方が気になる。
腰は完全に隠れ、オーバーサイズもいいとこだ。
ゆったりしていて、どこか安心する匂いだった。
良い柔軟剤でも使っているのだろうか。
まず人様の服の匂いを嗅ぐのはどうかという話だが。
流石に匂いを嗅いでるのを見られるのはまずい。
バッと何事も無かったかのように凸さんを出迎える。
どうりで安心するはずだ。
戸津side
それから簡単にご飯を済ませ、夜も更けてきた。
流石に何かをするにも2人とも疲れすぎているため、
大人しく寝ることにした。
そんな言葉、二度と聞きたくない。
聞いてるこっちまで心臓が握り潰されるように痛い。
しばらく悩んでいるうちにさもさんが声をあげる。
きっといい考えが浮かんだのだろう。
いきなりのことすぎて頭が追いつかない。
俺が、さもさんと....一緒に寝る....?
「俺が気にするんだよ」なんて言えるわけない。
観念して2人でベッドに入って仰向けになる。
考えてみれば、去年の夏は勉強ばかりだった。
とはいっても何かするにも一緒にする人がいない。
まただ、またそういうこと言う。
こっちの気も知らないで。そんな言葉を聞く度に胸が痛いほど締め付けられるのかも知らないで。
仰向けの状態からさもさんの方に体を変え、頬に向けて手を伸ばす。
特に意味は無いが、頬をつまんで伸ばしてみる。
これ以上やって跡が残っても困るから手を離す。
なにそれ.....
こんな回があってもええやろ!いいじゃん入れたいんだもん!((
え?もっとシリアスが見たい?どうしよっかな😏(うざ)










編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。