第7話

#7
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2019/04/14 09:08
 まさに青天の霹靂だった。

『『ウォヌのこと考えないで』』なんて。

確かに、何回かウォヌの顔がよぎったことはあったけど、あいつが好きとかは、思ってなかったし…。大体顔には出てないはずなのに。

『朝から、頭に浮かんでたでしょ?時々、どっかで見たことある顔になって、それがウォヌと居る時の顔だったから。』

気づかなかった。そんな顔してたんだ、わたし。信じられないけど、間違いではなくて、彼を傷つけた。

「…ごめん、ジュンくん。わたし、」

『あ、謝んないでよー。○○ちゃんがウォヌのこと好きなのは知ってるから』


ん…?


「…別に好きじゃないよ?」

『好きだよ、○○ちゃんは。気づいてないだけで。完全に恋する乙女だったもん、ウォヌになんか言われたりした?』

この人にはなんでもお見通しだったみたい。好きではないけど、こないだのことが頭から離れないのは確かだった。とりあえず話してみると、

『ずるいよなー、普通にかっこいいもんなー。惚れて当たり前だなー。』

顔を覆いながら、空を仰ぐ。ジュンくんの方がずっと魅力的なのに、悔しがっちゃうんだ。そんな所も愛おしくて。

「でも、人のことちゃんと考えられるジュンくんもかっこいいよ?」

『だめ。今それいらない。あいつに見向きもしないくらいかっこよくないと、意味ないじゃん。』

じっと私を見つめて宣言した。その顔は傾きかけた太陽の光を一身に受け止めて、輝きを増している。

『最後、きついの一個乗って帰ろっか!!』

いつもと変わらない、キラッキラの笑顔で誘われる。その内容は心穏やかなものじゃないけど…なかなか来れない夢の国。どぎついアトラクションで締めることにした。

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