第118話

世界一の彼氏
692
2022/11/27 02:52

結真「大丈夫か?」


結夢「いだぁ、」


生理中の私。


今回は生理痛がひどい。


リビングの絨毯の上でまるまる。


痛すぎる。


結真「珍しいな、生理痛酷いの」


結真くんはキッチンから歩いてきて、コトンとマグカップを2つテーブルに置く。


結夢「んー、」


結真「暖かいの飲みな」


私はムクっと起き上がる。


結真くんはココアを私に渡す。


結夢「ありがと」


美味しい。


甘いココア。


結真「イライラしてるでしょ」


結真くんは私を見る。


クールな顔。


結夢「してないし」


私はムッとする。


イライラしてるの、しょうがないじゃん。


わざわざ聞く必要ないじゃん。


結真「ごめん、聞き方悪かった」


結真「おいで」


結真くんは両手を広げて言う。


結夢「や」


ちょっとムカついたから意地を張る。


私は目を逸らして飲みかけのマグカップを机に置く。


結真くんは私の手をぎゅっと握って引っ張った。


グラッと体が傾く。


結真くんにトンっとぶつかる。


結真「あっためたら楽になる?」


結真くんは私を優しく抱きしめる。


結夢「もしかして、調べた?」


結真「...調べてない」


その間は調べたんだね。


結夢「ふふ」


結真「何笑ってんだよ」


可愛いな。


好きって気持ちで溢れる。


結夢「好きって、伝わればいいのに」


結真「十分伝わってる」


結真くんが優しく笑う声が聞こえる。


いい匂いと、暖かさに眠くなる。


幸せに包まれる。



〜〜



目が覚めて起き上がると、結真くんがソファで足を組んで座っていた。


結真「起きた」


結真くんはクールな顔で見る。


掛けられていた毛布をとって上半身を起こす。


結夢「ふわあ、おはよう」


あくびをしながら言う。


結真「ん、もう6時だよ」


結夢「え、そんな寝てた」


確か2時くらいに結真くんにぎゅーされてた。


爆睡したんだ。


結真「何食べたい?俺作るよ」


結夢「ありがとう、ハンバーグ食べたい」


結真くんは立ち上がってキッチンに行く。


私も立ち上がってトイレに行く。


そういえば、トイレの汚物入れいっぱいだ。


捨てとかなきゃ。


汚物入れの蓋を開ける。


結夢「へ、ない」


たくさん入ってたのに、ひとつも無い。


綺麗になってる。


トイレを済ませて、手を洗う。


パタパタ走って結真くんのところに行く。


結夢「片付けてくれたの?」


結真くんは優しく笑う。


結夢「ありがとう、汚いのに」


結真「汚くないだろ」


結真くんは優しく言って私を見る。


結夢「うああ、大好き」


私は結真くんに抱きつく。


結真「ちょ、手ベタベタなんだけど」


ハンバーグを作っていた結真くんの手は汚れてる。


結夢「好き」


結真「わかったから」


結夢「もっと伝わればいいのに」


結真「伝わってる、たくさん」


結真くんは私に優しくキスをする。


世界一の私の彼氏。
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こんにちわむぎです!


高校最後の定期テストが迫っているということで、12月6日まで小説の更新をお休みさせていただきます。


お勉強頑張ります^. .^


少しお待ちください^. .^

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