翌朝
ご飯を食べる時
翔太はおりてこなかった
涼太「あなた、気にしないくていいからね」
涼太はそっと私の頭を撫でて
上に消えていった
多かれ少なかれ私のせいなのは確か
涼太の後を追おうとすると
手が引かれた
蓮「どこいくの」
「翔太のとこ」
蓮「あなたは行かなくていい」
さらにグイッと引っ張られて蓮の腕の中におさまる
大介「俺朝から何見てんだろう」
ラウ「最近めめガチなんだよ」
蓮「なに最近ガチって」
ケラケラ笑ってるみんな
なんだ、そんな深刻でもないんだって安心した
翔太「は?」
翔太が涼太に連れられて入ってきた時
翔太は一言発して
それから私の隣に座って
蓮の腕の中から私を引っ張り出して
ピタッとくっつくように座った
大介「これは凄いね」
照「佐久間」
興奮するさっくんとそれを止めるひーくん
ここの間だけギスギスしてて
他はいつも通り時間が動いているみたいだ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。