___ キーンコーンカーンコーン…
放課後のチャイムが鳴って
ぞろぞろとクラスメイトが
教室を出ていっていった。
今日はえとちゃんと一緒に帰る約束
してるから早く準備終わらせないと。
えとちゃんがやってきたと同時に
先生もやってきた。
先生の両手には大量のプリントがある。
…なんか、嫌な予感がする。
えとちゃんは少し黙り込んだ後、
そそくさと教室を出ようとしていた。
全部のプリントにハンコを押し終え
思いっきり伸びをした。
ふと、外を見ていると
綺麗な夕焼けで太陽が沈みかけていた。
あとは職員室にプリントを持って行って
帰るだけ…!
私たち2年生の教室は3階にあって、
職員室は2階にある。
だから階段を使って降りないといけない
んだけど手が塞がっていて下が見にくい。
だから気をつけて降りないと…
やば…ッ、思ったそばから踏み外した…!
落ちる ___ッ!
私が階段から落ちそうになったところを
誰かが私の腕を引っ張ってきた。
おかげで、落ちずに怪我もせずに済んだ。
顔がすごく近くてどきっとしてしまった。
多分、先輩だろうか…
スラっとスタイルがよくて背が高い。
少しクセがあるけどさらさらとした赤い髪。
目はすごく大きくてぱっちりしてて
宝石のように綺麗な緑色の瞳。
とても顔が整っていて、
すごくかっこいい男の人だ。
すると男の人は半分プリントを……
いや、ほぼ全部のプリントを取ってきた。
職員室にプリントを届けた後、
男の人はすぐさまどこかに行ってしまった。
…まだ、名前聞けてなかった。
しかもお礼も言えなかった。
今度また会えたらしっかりお礼しなくちゃ。
……それにしても、












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。