第5話

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2025/03/05 22:29 更新
制服から私服に着替え、バックを置きベッドにダイブする。日は既に落ちており電気もつけていないから月明かりが部屋に入ってくる。
あなた
あ、美兎に連絡しないと……


『今日から生徒会寮で過ごさなくちゃいけなくなったから部屋に戻れない』


と美兎に送るとすぐに返信が返ってきた。

「そうでしょうね。」
「何となくそう思ってたけど…いきなりだね」
『うん、私もついさっき知った』
「まぁ寂しいけど学校で会えるからね」
『もっと寂しがってもよくない?』
「学園長には私も逆らえないし頑張って」
『まぁできる限り頑張る💪』



あなた
んふ
顔を上げると外に出られるようなベランダが目に入る。前の部屋にはなかったよね……

そう思い私はベッドから立ち上がりベランダに出てみた。
空を見上げると少し雲がかかっており、遠くの景色が霞んで見えた。
それでも雲の隙間から見える星は綺麗に輝いている


それを見つめていると小さな光がそばに来る
〚あなた様だ!歌って〜〛
〚歌って歌って〜〛

この子達はこの寮に住んでいる妖精たちみたい
あなた
ふふ、いいよ
そう言うと喜ぶように私の周りを飛ぶ妖精たち

〚私あなた様の歌好き〜〛
〚僕も〜〛
あなた
……~〜♪嬉しいことに変わりないよね
私は目をつぶって歌う。小さい時から好きなあの曲を

これからの生活を平穏に過ごせるように

歌っていると木々や風たちも踊っているように見える
私の"能力"は少しいや、かなり特別だ。


血液はどんな傷や病気、呪いも治すことができる。そのためには傷口などの体内に私の血液を入れないといけない。
私の血液と涙を混ぜると───薬ができる。


動物や植物などの自然と会話ができる。それもあって動植物に好かれる。もちろん妖怪や妖精、人外、そして人ならざる者にも。

時にこの子達は力を貸してくれる。情報をくれたり敵を倒したり


私の"能力"は他にもある。
私は自分の"能力"が好きだ。大切な人を助けられるから
〚ありがとう〛
〚ありがとう〛
そう言い私の頬にキスをする妖精たち。

すると急に悲しそうに呟く。
〚また"あの子達"が泣いてる〛
〚とても悲しそう〛
〚大丈夫私達が見守っているから〛
〚早く助けてあげて〛
私の歌を聞いていた妖精たちがそう言う。泣いている?…何かあったのかな…?


妖精はそこら中にいる人には見えないだけであって私達を見守り時には助けてくれ、イタズラもする。
私は昔、妖精を助けたことがある。その時のお礼としてよく妖精に様子を聞いたりお菓子をあげているから仲が良いのだ。

妖精は仲間思いだ。だから仲良くなった私をよく助けてくれる。
あなた
……
もう寝よう…今日は色々ありすぎて疲れちゃったし…
その時、私は気づいていなかった

私の歌を聞いていて見つめていた人がいる事に
???
…やっぱりあなただ…やっと会えた
???
……絶対に逃さない
そう呟いた彼らの瞳はギラギラとしていた

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