君に告白して…
クラス分けとかほんと無理泣く
いや、でもこれで少し楽になるかもしんない…
みんなともお別れかぁ〜…
〜クラス分けの紙を見て〜
てか人多っ
そりゃそうか
3の2で過ごしたら、次は高校かぁ…
え?どこ高かって?
ひ・み・つ♡←
「藤田洸哉」の文字が目に入ってしまい、思わず声を上げる。
あいつは3の1か…
違うクラスで、よかったような、寂しいような。
まぁ…いいかな
次に、磨衣と優奈の名前を探す。
みっけたみっけた。
なんだ〜…磨衣と優奈とは違うクラスなのか…
2人とも1組かぁ〜…まぁ隣のクラスだからまだいいかな。
ざっと2組のところを見て、戻るとする。
やべ…知らない人多いなぁ…
あ、師匠いる、礼いる、あ、小春もいる。
…でもそんぐらいしかいねぇぇ
啓斗も翼も、前同じクラスだったけどあんま仲良い方じゃないし…
まぁ、頑張るか。
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読んでいた本を机に置き、教室のドアの近くまで歩く。
そう。正直磨衣は神絵師だからね。
あれ、確かあいつ磨衣と同じクラスだったよね…?
少し待ってる間に、あいつと目が合った。
なんであんな見てくんのよ…嫌われたはずじゃん…
あいつはなにしたいんだろ…
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side洸哉
あの時、正直に言っておけば、楽だったかもしれない。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!