私はベッドで横にしたとき、ふと考えた。
「そーいえば私、どうして大久保のこと好きになったんだろ…?」
私は最初、男を落とすのが楽しくて好きな人は作らなかったはず。
じゃあどうしてだ?
いつからだ?
大久保がLINEで告白した時から?
全く分からなかった。
でも「もしかして…」と思い、私は机の棚を開けてとある写真を出した。
「これだ…」
その写真は1年前に撮った物
私が中学1年生のときだ
実は大久保は1年生のときから同じクラスだった。そこには勿論大久保も写っている。
でも、違う。
その写真に写っている大久保は眼鏡をかけていて髪はボサボサで太っていた時の大久保の写真が写っている。
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さて、この時、大久保に何があったか、彼女に語ってもらおうとしよう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!