BG said






🐰「ファーストキスはレモンの味なんだって」






それはまだあなたと付き合い始めたばかりの頃


やっとあなたって呼び捨てで呼べるようになったばかりだと言うのに…

いや、でも好きな子と付き合えた訳だし、その…キ、キスとかしたい…したいけども！






🐿「チキンですもんね」


🐻「チキン言うなし！！」


🦊「ボムギュお前、今日あなたとテスト勉強すんだろ？」


🐻「（こくっ）」


🐰「がんば」





意味を理解すると一気に顔に熱を感じた
ヒョンたちずっとニヤニヤしながらこっち見んなし！！







..








『＿この式にxを代入するとこうなるから…』







まずい、非常にまずい

ヒョンのせいで勉強どころかあなたすらまともに見れない

おまけに、今日に限って放課後学校に残って勉強してるのは俺達だけで…運が良いのか悪いのか







『…ごめんね、人に教えるの苦手で…』


🐻「えっ！そ、そんなことない！めちゃくちゃ分かりやすかった！あのハゲ教師の100万倍分かりやすかった！！」


『へへ、それは良かった』






時間はあっという間に過ぎて行き、気づけばもう6時も終わりそうだった


教室のカーテンを閉めながらなぜか謝ったあなた
どうして？と今日を振り返って見ると、


もしかして、俺がテンパってずっと集中できなかったのを、あなたは自分の教え方が下手だから俺が集中してなかった


そう捉えてる気がしてあなたの方を見ると、
カーテンを閉めるあなたの背中は小さかった


申し訳なさが込み上げて胸が酷く締め付けられて痛む
俺は、あなたを包み込むように抱きしめた






🐻「俺…あなたといると焦って、どうしたらいいか分かんなくって…っ」


『うん…』






俺はまだ何も知らないひよっこだけど、腕を緩めて向き合うと、あぁ今かななんて思うんだ



少しずつ距離を縮めるとあなたは目を閉じた

そしてほんのり赤い血色の良いあなたの唇に初めてそっと触れた







🐻「…好きだよ、あなたが大好き」


『…私も、大好きだよ、ボムギュ』






ファーストキスはレモンの味、というよりはちょっぴり苦くてでも甘い、グレープフルーツみたいな味がした



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🐻「グレープフルーツ！！！！」


🦊「どうして苦いんですかー」


🐿「グミでも食べたんじゃないですか？」