第31話

ゆめ
578
2026/02/06 13:00 更新





















夏休みの終わりが近づいてきたある日。





私は宿題にやっと手をつけた。




あなた
ねぇねぇ大夢??私の宿題手伝ってくれたり…??
大夢
恥ずかしくないの?僕に頼んで


鋭い発言に固まっていると、堅治がやってきた。



二口堅治
よっ、、って…宿題してんのか。じゃあ帰ろうかな
あなた
え、いやいや!お茶だけでも飲んでいきなよ!!



せっかく来たんだからもっと一緒に居たいし…と思って私はキッチンにお茶を注ぎに行った。









残された堅治と大夢。



堅治は手をとめない大夢を見て、堅治は大夢の向かい側に座った。



二口堅治
宿題見てやるよ
 

そう言って、大夢が置いていたノートを開いて数ページ捲り、そっとノートを閉じた堅治。



二口堅治
…大夢って将来何になりたいんだ?
大夢
宇宙飛行船を作りたいなって思ってる
二口堅治
中一なのに地に足つけて夢を持っていて凄いな。挫折したことないだろ


堅治の言葉に、
大夢
ありますよ

と、答える大夢。



大夢
小3の頃は警察官になりたかったんです。でもある日、勝手にお姉ちゃんのプリン食べてた時にお姉ちゃんから視力0.1ないと警察になれないんだよって言われたんです。僕、その当時視力が0.07で。。後に、矯正視力が10.あればなれるってお姉ちゃんに聞かされたんですけど…その当時、ショックを受けた僕は塾に行かずに、博物館や科学館に行くようになったんです。

ぽけーっと大夢の話を聞く堅治。


大夢
その時に今の夢に出会ったんです。その時の自分の気持ちに正直になれたらいいな


大夢が話終えると同時にあなたが戻ってきた。



あなた
何の話してたのー?


大夢が夢の話、と答えてくれたため頷いて堅治の隣に座る。



二口堅治
おれ、帰るわ


お茶を一気飲みして急に帰ると言い始めた堅治を玄関まで送る。


二口堅治
つべこべ言ってねーで目の前のことやる
あなた
うん?
二口堅治
あなたもこの間ありがとな



この間、??


なんの事か考えていると、堅治に頭を引き寄せられた。



あなた
もぉ、髪乱れるじゃん、笑


なんて照れ隠しを言ってしまう。



堅治は最後にぽん、と私の頭を撫でて帰っていった。










その次の日から、堅治に連絡をしても返信が遅くなり、会わなくなって、勉強してろと言われて3日間大人しく宿題をしてしまった。






こんなことをしているうちに、夏休みが終わるまであと1週間になってしまった。















あと1週間しかないんだよ。堅治。

プリ小説オーディオドラマ