第13話

第十三話
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2023/12/24 21:38



Murder side












Murder
で、どういうことか説明しろ。
太宰治
どういうことって?
Murder
さっき芥川がお前に言ったことだ。










芥川襲撃後、俺は谷崎兄妹を抱え探偵社に戻った訳だが、うずまきでの仕事もあったのでうずまきへ向かった。




その際に太宰の野郎を連れて戻ったわけだが。










太宰治
ああ、あれ?そんな気にしなくたっていいじゃあないか。
Murder
いや気になんだろ阿呆か。
太宰治
酷いっ!










目の前でマフィアとか言われれば誰でも気になるだろうに。










太宰治
んー…じゃあMurder君の事を教えてくれ給えよ。
Murder
…はあ?
太宰治
私…というか私たちは、Murder君についてあまりよく知らないだろう?だからMurder君について詳しく知りたいのだよ。
教えてくれたら私の秘密も話しちゃう。
Murder
……。
太宰治
そんな顔しなくたっていいじゃあないか……。
Murder
お前がそう言うと嘘っぽいんだよ…。
太宰治
酷いっ!酷いよMurder君っ!
あ、珈琲Murder君の手作りでお願いね。
Murder
今言うな。
太宰治
って言いながら作ってくれるのだから優しいよね君。
Murder
黙れ。
太宰治
酷いっ!










取り敢えず手を動かし珈琲を容れる。











太宰治
それじゃあ私が質問するから、それに答えてくれ給え。
Murder
早くしろ。
太宰治
冷たくないかい……?
じゃあ先ず年齢は?
Murder
18。
太宰治
若いねえ。
好きなもの。
Murder
ケチャップ。
太宰治
即答……反対に嫌いなも
Murder
ニンゲン。
太宰治
剃らないでくれ給え…得意なこと。
Murder
……トロンボーン。
太宰治
へえ意外。苦手なこと。
Murder
寝ること。
太宰治
そりゃそんなに隈が濃いわけだね。
それじゃあ、初対面で出てきたあの骨は何だい?
Murder
骨?
太宰治
谷崎君を攻撃しようとして骨を出しただろう?あれは私の『人間失格』でも消えなかった。
Murder
……まあだろうな。ありゃ異能力とはまた違ったモンだしな。
太宰治
へえ。
Murder
……興味あんのか?
太宰治
そりゃそうさ。興味深い話だよ。
Murder
はあ……。










出来がった珈琲を太宰の目の前に出し、自分用の珈琲も作り始める。










Murder
あれは異能力じゃない。お前たちの言う……そうだな、魔法だ。
太宰治
魔法?
Murder
異能力とは別モンで、アー……まあ何か色々できるんだ。
太宰治
君の場合……骨や重力操作って所かな?
Murder
……入社試験か。
太宰治
あれを見れば誰だって察しがつくさ。
Murder
まああれ以外にも出来ることはあるんだが。
太宰治
え。
……君が敵じゃなくてよかったってつくづく思うよ。
Murder
俺もお前が敵じゃなくてよかったよ。










太宰の珈琲とは違い、ストックしてるインスタントの珈琲の粉をお湯で溶かし、くるくるとスプーンで混ぜる。










太宰治
……一寸待ち給え、君粉入れすぎじゃないのかい?
Murder
これが丁度良いんだよ黙っとけ。
太宰治
嫌嫌これは黙れないよMurder君、健康管理しなよ。
Murder
うるせえ。
太宰治
酷いっ!Murder君が反抗期っ!
Murder
何時もだろ。
太宰治
そうだけどね???











うるさすぎるのでこの出来たて熱々の珈琲を顔面にぶん投げてやろうかと思う。







そうすると後が面倒だな。










太宰治
うーん……まあいいや。
でも何でそんなに飲むのか、その理由は聞きたいかな。
Murder
…関係ないだろ。
太宰治
あるよ、それでMurder君の事を知れるのだから。
Murder
………………。
太宰治
ねえ君その顔好きだよね絶対気に入ってるよね私その顔される度少し傷つくのだけれど。
Murder
…………悪夢を見るんだよ。
太宰治
悪夢?










思い出すのは、この世界で初めて寝た時。











Murder
寝ると必ずと言っていい程悪夢を見るんだ。真っ白な空間にただ一人。次第に幻聴が聞こえて幻覚が見えて目の前がぐちゃぐちゃになる。
太宰治
…正に悪夢って感じだねえ。
Murder
自分や周りのヤツらが殺されるなんてザラだ。周りのヤツらに責められる夢なんて何時も見てる。…眠るのが辛い。怖いんだよ。
太宰治
だから眠くならないように珈琲をたっぷり飲んでいる、ということかな?
Murder
……まあ要約すりゃそうだな。
太宰治
ふむ…。ならその濃い隈にも納得だ。
Murder
……言っとくが、お前だから言ったんだ。他には言うなよ。
太宰治
まあそれはわかっているさ。
ああでもどうしようかな……与謝野女医とか国木田君は気にしていたよ、隈。
Murder
言うな特にその二人。
太宰治
了解。










珈琲を飲みつつ笑みを浮かべてこちらを見る太宰。










Murder
…何だよ。
太宰治
いや?Murder君にもそんな悩みがあったんだねえと。
Murder
はあ……。
ほら、言ったぞ。お前の事も教えろ。
太宰治
あー覚えてたか。
Murder
そりゃそうだろうが。
太宰治
んー……じゃあその前に。

少し寝ないかい?
Murder
…はあ?
太宰治
君の悪夢克服と私疲れたから。
Murder
おいコラ待て。
太宰治
まあまあ。










そう言って俺の珈琲を持ち、俺の口元へ運ぶ太宰。





突然の事で反撃が出来ず、カップの中にある珈琲を勢いのまま全て飲んでしまった。










Murder
馬鹿か!!!
太宰治
酷いっ!……まあ少し休みなさい。君は頑張り過ぎだ。
Murder
アァ……?










突然の眠気。









ああ、彼奴睡眠薬入れやがったな。










そう思った瞬間、俺は意識を手放した。











太宰治
もう許してあげたっていいじゃないか。
君は頑張っているのだから。












その時は不思議と夢は見なかった。

























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終わり方が雑な上に主出し失礼します(本当お前オイ)




えと……アンケートをですね、取りたくって。





一言に纏めるとですね、





主人公の紹介要りますか!?







つまり、Murder君のこの世界での設定要りますかって事です。



それのアンケートです。



それだけの為だけにこの時間取りました後宣伝(オイ)






ということで、回答お願いします。

アンケート

設定要る?
要る。
79%
要らん。
21%
投票数: 70票





あ、そしてですね、この前ゲ謎見に行きまして。



鬼太郎誕生ゲゲゲの謎ってやつですね。






見事に沼りました。






お願いします……ゲゲ郎とワンピースのクロスオーバーを……書かせて下さい…………(これは酷い)






後もう一つ(多い)



このアンケートの結果は、もう一つの小説の鬼滅の方にも参考にさせて頂きますので……


要るが多ければこっちのMurderさんの設定と、鬼滅の方で継続組の設定を書かせて頂きますので……



それでは〆で。

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