カルマが部屋に戻った後、
私は廊下に佇んだまま息を零す
カルマには関係の無い余計なことまで
言ってしまった
何故あんなことを言ってしまったのだろうか
───そんなこと、分かりきっている
カルマが私に合わせてきてると思ったから
月と太陽の質問、
アレの返答でカルマは私に合わせて
月だと答えた
本人は隠していたつもりなのかも知れないけど
全部筒抜けだ
────彼が私に合わせてくれたのなら、
私も少しは自分のことを教えてあげないと
理不尽
きっとそう思ったから、
無意識の内にあんなことを
言ってしまったのだろう
立ち直りが遅かったら呪術師なんか
やってられない
こう言うときには呪術師の能力が役立つね
最も、その所為で人の死に鈍感に
なってるんだけど
人が死んでも
「あぁ、その人死んだんだ」
それだけで終わり
いつも五条にイカれてるとか
頭ぶっ飛んでるとか言ってるけど、
そう言う私も頭狂ってる自覚はある
怪我しても特に痛みとか気にならないしね
それに、私は平然と自分の身を犠牲にして
行動しようとする癖がある────らしい
私的には別に何とも思ってないんだけど、
どうやら周りからは自己犠牲の塊に
見えるのだとか⋯⋯⋯
そろそろ部屋に戻って寝たい
長期任務中だからある程度数は
抑えられてるけど、
学校に任務に、色々と忙しくて常に睡眠不足
だからさっさと寝たいんだけど────
殺せんせーの部屋に、部外者の気配が一つ
気配的に殺し屋───スナイパーかな
大方、一日中殺せんせーに張り付いて
殺そうとしてたけど、
結局逆に手入れされた感じなんだろう
この様子だともう殺意は無いだろうけど、
念の為に警戒しておかなければいけない
血迷って生徒を人質に取ったり
物凄い殺意を放って呪霊生み出したり
────流石に無いだろうけどさ
それで念を入れずに放置した結果
そのもしもが起こったら
冗談抜きで私の首飛ぶからさぁ
さっさと帰ってくれたら良いけど、
殺せんせーとの会話が弾みでもしたら
中々帰ってくれないだろう
あの殺し屋が帰って安全が確認されるまで
私は起きておかなければならない
出来ることならこのまま部屋の外で
いつでも動けるように待機していたいけれど
消灯時間に部屋に戻っていなければ
流石に先生だけで無く
みんなからも怪しまれることだろう
しかも何かあったときは
こっそり部屋を抜け出して
対処しないといけないし
────あ~、面倒だ
心の中でそう思いながら、
女子部屋へと戻った













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。