第8話

8。
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2023/11/04 13:48 更新



「あぁあなたったらまた壁にラクガキしたでしょ?!」


あなた
「わ、私じゃないもん!!!!」



「じゃあ誰がやったの?」

「お兄ちゃん?お父さん?」

「さぁお母さんに教えて」


あなた
「.....お、...ッお兄ちゃんだもん!!!!」

あなた
「お兄ちゃん.....」



「あなた.....」


あなた
「.....そ、.....その.....怒られて...たから...」



「...あ、あぁー、...気にしなくていいって!!」


「お前は悪くないもんな!!」


「それでいいんだ...!.....、それで」



「.....あなた.......きろ...」


んん、、



「おい、あなた...ば!!」

「あなた起きろって!」


あなた
「ン.....お兄ちゃ.....ア」

「ち、千冬くん...!!!」
うっかり授業中に寝てしまっていた私は千冬くんに起こされ今がもう放課後であることを知る

松野千冬
「何寝てんだよ、めずらし」

あなた
「.....少し疲れてるだけだよ」

「それより起こしてくれてありがとう」

松野千冬
「そりゃ起こさねーとびびりのあなたには夜の学校とか絶てぇ無理だしな」

あなた
「あ、余計な一言!!!!」

それにしても、懐かしい夢を見た気がする

私がやった壁のラクガキを

お兄ちゃんのせいにした日の事


他にも色んなことをお兄ちゃんのせいにしていたあの頃の私

あの日も...それが原因でお兄ちゃんは


松野千冬
「なに怖い顔してんだよ」

あなた
「ッいた!!!またデコピンした!!!!」

松野千冬
「なんか考え事でもしてんのかよ?」

あなた
「...別にそんなんじゃないけど」

松野千冬
「嘘ついたらまたデコピンの刑だけど?」

あなた
「...千冬くんは後悔したこと、ある?」

松野千冬
「なんか重てぇな」

「んー後悔か.....」


千冬くんは私の席の前の真正面の席に座り頬杖付きながら考えだした


松野千冬
「後悔はしてねぇーかも...まぁ母ちゃんには迷惑かけてるけど」

「でもなんつーか、それでも俺の人生は俺の。俺が間違ったことしても変えられねぇ選択肢を選んでも」

「そーいう汚ぇもんまでじぶんの人生を愛せんのは俺だけだしな!」

あなた
「.....」

松野千冬
「え、聞いてた?何ぼーっとしてんの」

あなた
「あ、なんか.....私千冬くんのそーいう所ほんとかっこいいって思う」

松野千冬
「ばッ!!!!おま!!!急になんだよ!!!」

あなた
「だってそうじゃん!!!!!自分の汚いところ許せないところそーいうの全部愛せてるじゃん!!!」

「簡単に出来ることじゃないよそれ!」

私は、数え切れないほど後悔してる

自分も知らない後悔だってたくさんあるはず。誰かからしたら私の選択肢は間違っていて理解し得なくて私もそれに気づいてない時もあるかもしれない

自分を正しいと思えたことは無い

いろんなものの上に一人立ってる私に千冬くんのような言葉は言えないし、愛すなんて考えたこともなかった

あなた
「すごいね、千冬くん」

「私が持ってないものたくさんある、尊敬だよ」

松野千冬
「別にすごくねぇーよ」

「俺もあなたのすげぇって思う部分は俺には無いし、馬鹿だからよくわかんないけどそれでいいんじゃね?」

「自分の足りない部分を知るっていうか、補い合うっていうか...なんつーかそーいうのが人間同士には必要だろ」

あなた
「...」

松野千冬
「だから...惹かれるんじゃん.....」

なんか今日は千冬くんのすごさを改めて実感してる気がする
私もそうしたい

千冬くんみたいな考えを持てばこの重たくて長い足枷からは逃げれるのかな
わかってる、思えばいい

私の人生は私の

後悔も愛したい

誰になんて言われてもいいから

...


あなた
「.....無理、かも.....」

松野千冬
「え?」

あなた
「私、ぐちゃくちゃだ」


松野千冬
「まじで行くの?別に俺から三ツ谷くんに渡したっていいけど」

あなた
「...本当はそーしたいけど、さすがに1ヶ月以上カーディガン借りパクしといて千冬くんに返させるのは人として終わりそうだから!笑」

松野千冬
「つーか、なんで三ツ谷くんのカーディガンあなたが持ってんの?」

あなた
「千冬くんが不良たちボコボコにしてくれた前日大雨降ってたの覚えてる?」

松野千冬
「指切りげんまんした日か」

あなた
「その日の学校の帰り道に不良に出くわしてどっかに連れていかれそうになった時に三ツ谷さんに助けられて」

「その時にカーディガン貸してくれたの」

松野千冬
「...そーっか」

あなた
「もしかしたら私三ツ谷さんに殺されるかな?」

松野千冬
「それいらなすぎる心配な」

「三ツ谷くんは東卍の中でもトップクラスに優しいし無意味な暴力はしない人。特に女ともなればぜってぇそんな事はしねぇよ」

あなた
「でも怖いじゃん...三ツ谷さんだけじゃない」

「あの頭に龍のタトゥーが入ってる人とか何よりマイキーさん」

三ツ谷さんの所へ向かうまでに私は不安で死にそう

松野千冬
「余計なこと考えんな」

「なんかされそうになったら俺が守るし、なんも考えなくて平気」

「それに今日会うのは三ツ谷さんだけだしな!」

あなた
「...うん、そーだよね!」

「千冬くんもいるし、会うのは三ツ谷さんだけだし、、なんか心配吹っ飛んだかも!」

そう考えるとさっきまでの怖さは吹き飛んであっという間に待ち合わせ場所まで来た


松野千冬
「あ、もう三ツ谷くんいる」

「三ツ谷くん!!!!待たせました」

三ツ谷隆
「千冬!それにあなたちゃん久しぶり」

「全然待ってないから平気」


久しぶりに見た三ツ谷さんはこの前見た時よりも優しい雰囲気が漂っていた

あなた
「お、...お久しぶりです.....」

それでも、三ツ谷さんは不良だ

私は緊張で手が震える

三ツ谷隆
「笑笑 そんな緊張しなくたって俺はマイキーとは違って取って食おうなんて考えてないから安心してよ」

優しくそう言いかけてくれる三ツ谷さんに私は安心感を少しづつ持ち始める

松野千冬
「ほらあなた」

あなた
「あ、うん」

「あのこれ!!!私1ヶ月も三ツ谷さんが貸してくれたカーディガン返さずにいてすみませんでした!!」

「しっかり洗ったので返させていただきます!!」


カーディガンが入った紙袋を三ツ谷さんに渡す


三ツ谷隆
「もうとっくに寒くなってきてるから少し困ったけど、全然平気。わざわざありがとうな」

!!!!!

なんて優しい人なの?!!!!!

かっこよすぎ...

三ツ谷隆
「あ、そうだ」

「そういえば」

急に三ツ谷さんは小声になる

三ツ谷隆
「あれから、マイキーには会ってない?」

あなた
「え、あ、はい!マイキーさんとは会ってないです!!!!!」

三ツ谷隆
「あ、...ならまぁ」

あなた
「私マイキーさん苦手なのでもう会いたくないぐらいです!笑」



「誰に会いたくないって?」

.........え?


急に後ろから声.....な、んで

この、声って...

三ツ谷隆
「...せっかく俺小声で喋ったのに」

「ごめんなあなたちゃん」

後ろを振り向けばそこには怖い顔をしたマイキーさんがいた

あなた
「...や、.....あ、の.......」

佐野万次郎
「どーいう事か説明してよ」

「あなた?♡」





作者
きづいたらお気に入り40!🌟
ありがとうございますー!!!!
これからもよろしくお願いしますー!!それにコメントめちゃくちゃ嬉しいです😭


あ、実はこの8話出す前に2本3000文字超えでこれとは全く別の8話を検討してたんですけど私の中の千冬くんすぎてボツになりました!☆

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