〜翌朝〜
や っ て し ま っ た
言いすぎた…。
急に初対面の奴にあんなこと言われて気分を悪くしただろうな、絶対…
謝ろう、首領…じゃなくて、サリバン様の前で自分から「仕事をやる」と大見得切ったのに迷惑をかけるわけにはいかない
謝って、最低限の会話以外は話さないようにしよう。
それにまだ警備を任されるかなんて分からないし
ベッドの上で頭を抱えていると、コンコン、と優しくノックがされてドアが開かれた
「じゃあ待ってるわ〜」と言い、スージー先生は出ていった
実技か…
さすがに人間にできないようなことはさせないだろう
私は準備を終わらせ、部屋を後にした
広間に行くともう先生方はほとんど着いており、皆朝食ができるのを待っていた
私はそう返事をすると、辺りを見渡した
とりあえずイフリート先生に謝ろう
イフリート先生は…
私は椅子に座ってスマホを眺めているイフリート先生の元へ歩いた
スマホから目を離して私の方へ顔を向ける
目を合わせないように私は咄嗟に逸らした
彼の顔を見ないまま、私は頭を下げた
イフリート先生はそう言い、私の顔を覗き込んだ
優しそうな顔をしてこちらを見ている
この人は、あの警官とは違う
改めてそれを認識し、自分が恥ずかしくなる
これから少しずつでもこの人に対する苦手意識がなくなればいい
𝐧𝐞𝐱𝐭













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!