教師寮の大広間に着いたところでマルバスさ…先生が私に尋ねる
舌打ちしそうになったところをカバーしてくれるツムル先生。
ありがとうございます、と心の中で感謝する
………思わず飛び出しそうになった拳を片方の手でギュッと抑える
ロビンさん、天然な所だけは変わっていて欲しかった
ワイワイと賑わうのを横目に見ながら、私はバレないようスっと抜けた
駄目だ、やっぱり無理だ。
別人だと思い込ませようとしても生前の記憶が邪魔をする
後ろから聞こえる声にピタリと止まる
私は目を見ずに返事を返した
目を見てしまえば顔に出ているのがバレてしまいそうで怖かった
後ろから聞こえる声に立ち止まる
なにかしたって?
えぇ、あなたは何もしてない。
あなたは、なんにも。
でもその顔を見る度に思い出してしまうの
私はちゃんとその紫色の目を見て言った
そう言い、彼の言葉を待たずに私は歩き始めた
ただの八つ当たりで醜い行為だというのは自分でもわかっている。
けど、
どうしても無理なんだ
𝐧𝐞𝐱𝐭













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!