私には内部の怪我がない。
だから 、骨折とかそこら辺が治ると
すぐに退院ができる。
自殺。それが私の入院の原因。
目を覚ますのに4日はかかったものの
順調に治ってきているのは
普通であるとも捉えられる。
看護師さんに連れられて、
病室に戻ってきた。
いつ見ても殺風景な真っ白な部屋。
何回欠伸をすればいいのか、
それほどにつまらない白い世界。
ベッドに下ろされて、
寝る気も起こらなかったからただただ
窓から見える広大な景色を見つめた。
すると、車椅子を片付けていた
パク看護師が苦笑を浮かべた
予想だにしない言葉に、
言葉が出てこない。
そんなに私は怖いのか?
たしかに笑わないし特に感情を感じることも
そんなにないけれども。
事務所と姉が病院に要求したこと。
それは、「緘口令」である。
「sol」がまだ生きていることを
世間に知られてはいけないから、
パク看護師をはじめとする数人の看護師、
そして院のお偉いさんと医者数名が
私の存在をしり 、緘口令を守っている。
姉やパク看護師から聞かされるに
私は韓国の中でも国民的なアイドルであり
テレビで見なかった日はないほど。
すごく忙しく、そして人気があった。
そりゃぁ愛嬌がなければ
広告塔にはなれないだろう。
自殺をはかった原因も、
もしかしたら「多忙」からきてるかもしれない。
いつものように朗らかな笑みを浮かべて
車椅子を片手に病室を出ていった。
そのとき、廊下から走る音が聞こえてきた。
緊急の患者でもいたのだろうか。
──── 焦った顔の 、ひーくんが
駆け込んできたというのを認識するまで 5秒 。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。