第51話

Episode 49 :「帰り道が甘くなる夜」
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2025/11/26 08:00 更新
撮影の後片づけが終わった頃、スタジオの外はすっかり夜の気配に包まれていた。
スタッフが次々と帰っていく中、あなたはバッグを肩にかけ、静かに門の方へ歩き出す。

その背中を追うように、ふいに名前が呼ばれた。
マーク
マーク
あなた
振り向くと、マーク。
ライトに照らされた横顔は、昼間よりもずっと柔らかくて、少し照れているみたいだった。
マーク
マーク
今日…帰り、一緒に行ってもいい?
あなた は瞬間、心臓が跳ねた。
昨日、あんなふうに想いを告げられて――
まだ胸の奥がじんじんしているのに。
(なまえ)
あなた
え、でも……忙しいんじゃ…
マーク
マーク
送らせて。今日はどうしても。
…なんか、放って帰せない。
その声の低さに、また胸が熱くなる。
2人で歩き始めると、街灯の光が道に並んで、影がゆっくり寄ったり離れたりした。

あなたは少し距離を空けて歩こうとしていた。
でも。

す…っと、マークの指が触れた。
マーク
マーク
……危ないから。こっち来て。
触れただけのはずなのに、手首が熱くなる。
あなたは抵抗できず、彼の近くへ寄る。

歩幅を合わせるように、マークがほんの少し歩く速度を落とした。触れただけのはずなのに、手首が熱くなる。
あなたは抵抗できず、彼の近くへ寄る。

歩幅を合わせるように、マークがほんの少し歩く速度を落とした。
マーク
マーク
昨日さ…
マークがぽつりと言う。

あなたの心臓が跳ね上がる。
マーク
マーク
言ったこと、全部ほんとだから。
今日会って、また確信した。
あなたは言葉が出ない。
横を見るだけで、胸が苦しいほどに甘い。

そんな彼女の様子を横目で見て、マークはふっと息を漏らすように笑った。
マーク
マーク
反応、かわいすぎ。
…そんな顔されたら、距離とれない。
夜風が頬を撫でる。
だけど体はどんどん熱を帯びていく。

あなたは勇気を出して言った。
(なまえ)
あなた
マークって……
こんなに、積極的だったっけ…?
歩みを止めて、マークが立ち止まる。
マーク
マーク
あなたが相手だから、そうなるんだよ。
真正面から言われて、息が止まった。
マーク
マーク
だってさ、
彼は少し照れたように目をそらし――でも、声は低く甘い。
マーク
マーク
好きな人を送らないわけ、ないでしょ?
あなたの心臓が一気に高鳴る。

家の前まであと数分。
でも、この帰り道が終わってほしくないと思うほど、空気は甘かった。

マークは歩き出しながら、もう一度小さく言った。
マーク
マーク
家つくまで、手離したくないな…
そっと触れられた指が、また絡む。

――
夜道は静かなのに、ふたりの心音だけが、やけに響いていた。

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