第22話

𝑒𝓅𝒾𝓁𝑜𝑔𝓊𝑒
407
2023/12/24 15:40

 あなた side













   ショートケーキにロールケーキ、いちごタルト…









    机の上には,自分で育てたカスミソウを飾り、

     他にも沢山のケーキをズラっと並べる。









五条 悟
五条 悟
  おぉ〜どれもこれも美味しそう!  
僕はこのショートケーキにしようかな!
家入 硝子
家入 硝子
  相変わらず凄い量だね…  
あなた、コーヒー貰える?
淡波 あなた
  あっ、丁度今出来ますよ!  
家入 硝子
家入 硝子
  ふふ、流石。気が利くね  
五条 悟
五条 悟
  なんで甘いものと苦いものを  
同時に食べられるかなぁ?僕は絶対に無理!
家入 硝子
家入 硝子
  五条がおかしいだけだと思うけど?  
淡波 あなた
  同感です  





西陣 陽依にしじん ひ より
  まってあなたちゃん!  
このチーズケーキもしかして新作!?
淡波 あなた
  そうだよ!凄い。普通気づかないのに…  
西陣 陽依にしじん ひ より
  ふふふ…元常連を舐めたらダメだよ〜?  
…それはそうと、これを機に一緒に……
淡波 あなた
  働かないよ  
西陣 陽依にしじん ひ より
  即答は悲しいなぁ……  






伏黒 恵
伏黒 恵
  ……じゃあ、俺はこれで  
釘崎 野薔薇
釘崎 野薔薇
  ちょっと伏黒!
それ私が狙ってたチーズケーキ!!!
伏黒 恵
伏黒 恵
  他にもチーズケーキは沢山あるだろ!!!  
釘崎 野薔薇
釘崎 野薔薇
  そのチーズケーキに運命を感じたのよ!  
伏黒 恵
伏黒 恵
  意味わかんねぇ…!  











  あらかじめ呼んでおいた人達が、次々と部屋に訪れる。










       そして各々が自分のケーキを取り、

   和気あいあいと話をしながら,美味しそうに食べる。











  ……私は、彼らのそんな笑顔を見るのが大好きだ。











虎杖 悠仁
虎杖 悠仁
  相変わらず俺が作ったのは残ってく…  











    そうガックリと肩を落とした''悠仁さん''。

 確かに残っているケーキは殆ど,悠仁さんが作ったもの。










淡波 あなた
  あはは……まぁでも…  
淡波 あなた
  私、悠仁さんが作った
いちごタルト…大好きだよ
虎杖 悠仁
虎杖 悠仁
  …えぇ〜?ほんと、???  
淡波 あなた
  うん。ほんとだよ……だって…  









           そう言って一口、

     悠仁さんが作ったいちごタルトを頬張る。









         ……うん。やっぱり。








淡波 あなた
  悠仁さんが作るいちごタルトは、
私が作るよりも、お父さんの味に似ていて…
淡波 あなた
  とっても''優しい味''がするから  










          そう感想を述べて、

     視線をいちごタルトから虎杖さんに移すと












虎杖 悠仁
虎杖 悠仁
  そっか…ありがとなあなた!  











    と言って、またいつもの様に優しく微笑む。










     なんだかんだ言って…やっぱり私は、

     家族のその優しい笑顔が、一番大好きだ。















































        『 優しい悪魔の殺し方 』

            ー [完] ー







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