第3話

気持ち
158
2020/07/29 05:33
あなたside

私と風磨の出会いは、小学校の入学式だった。

少し遠い幼稚園に通っていて、友達のいなかった私に風磨は「あなたちゃんだよね!クラスいっしょだね!」って話しかけてくれた。

私は少し驚いて返事に迷ったが、「うん!そうだよ!ともだちになろ!」って言った。

今思えば、この時友達になってよかったとしか思え ない。

だって、この時のおかげで毎年一緒に夏祭りに行けてるわけだし、毎日一緒に学校に行けてるのもこの時のおかげだ。

それから少しして、学校には転入生が来た。

その子がここね。直ぐに仲良くなって、今では親友の存在。

小学校に入って3年がたった頃、私は風磨に友達とは違う感情を持ち始めていた。

小学3年生だった私は直ぐに、それが学校で流行っていた恋だということが分かった。

それから何回も告白しようと思った。

でも何回もためらって今に至る。

だってどうせ私なんかが告白したって、普通でもモテるのに、今モテ期真っ盛りの風磨にはもっといい人がいて、私なんかは振られるだけ。

そう思うでしょ?

この気持ち、風磨に分かる?

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