第3話

Story  3
481
2021/05/15 01:54 更新
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あなたとシゲが初めて会った時を今でも覚えとる。




あなた
あれっ、あき兄?



学生時代からの悪友シゲと久々に飲もうと街に繰り出した時、偶然あなたに会ったんや。





照史
なんや、あなたか?





何年かぶりに会ったあなたはすっかり大人の女性になっていて、眩しいくらいやった。




…あんなにキレイやったっけ?






シゲ
なぁ、誰? 紹介してや




何で俺一人の時に再会しなかったんやろ。



後でこの日の再会をあんなに悔やむことになるやなんて。





照史
俺の幼なじみのあなた
シゲ
あなたちゃんか、暇やったら、一緒に飲まへん?
男2人なんて、味気ないやんか。
あなた
ちょうど、友だちに約束ドタキャンされて、困ってたん。


あき兄? 一緒に行ってもええの?
照史
ええよ。行こか。




男の俺から見ても、カッコいいと思えて、一緒にいて楽しいやつ。



そんなシゲとあなたが付き合い出すんは、出会って1ヶ月もかからんかった。






シゲ
一目惚れやねん。




~あなたに告白しようと思うとる。





報告がある、いつにもなく真剣な顔のシゲがそこにいた。






シゲ
可愛いからだけやないで
シゲ
性格もめっちゃええ子やし
シゲ
フィーリングが合うっていうんかな。
シゲ
一緒にいて、楽しいねん。




シゲがあなたの事を話す度、胸の奥がチクチク痛む。








…何や、この痛みは。





俺はその痛みに気づかぬふりをして、心の奥底にしまいこんだ。







…本当はそれが何かわかってたはずやのに。




俺は自分のホントの気持ちに気づかないようにしたんや。

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