第2話

Story 2
493
2021/05/15 01:53 更新
照史
大丈夫か? 吐きたないか?




真っ青な顔のあなたを石段の角に座らせ、顔を覗き込む。




あなた
ちょっと、気持ち悪


…ゆっくり休ませてあげんとな。






…こっから、どう連れて帰ろ





シゲの眠る墓は石段をかなり登った小高い丘の上にあった。




…歩いて降りるんは無理やろなぁ




照史
あなた、俺に捕まれるか?
あなた
……うん。



まだ足元がおぼつかないあなた





…さすがにおんぶはまずいやんな。






あなたの腰に腕を回し、俺の方へ引き寄せる。
照史
俺に寄りかかってや。



半分抱き抱えるようにして、ゆっくりと石段をくだる。




……緊急事態やからな、これくらいは許してや、シゲ



下の駐車場について、俺の車に乗せようとした時



あなた
…嫌や…



あなたが車に乗るのを軽く拒んだ。




…気持ちはわかるけどな、
照史
大丈夫やから、乗り。




半分強引にあなたを車に押し込んで、ゆっくり車を走らせる。




照史
気にせんと、寝ときや




後ろのシートに身体を沈め、眼をつむっとるあなた





…こんなんになるまで、ほっとかんと、ちゃんと見とけは良かったやな。





後悔が押し寄せてくる。





…ごめんな、あなた。






俺はいつも以上に慎重に車を走らせた。

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