第43話

地獄の学園生活
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2023/02/12 04:17
お母さん
お母さん
あなた、何度も言ったけど晃哉くんに色々教えてあげるのよ?
舞乃 (なまえ)
舞乃 あなた
分かったって。それじゃ、行ってきまーす。
舞野 晃哉
舞野 晃哉
いってきます。
お母さん
お母さん
いってらっしゃい。
お母さんと挨拶を交わして僕たちは家を出た。
晃哉と並んで通学路を歩く。
なぜかって?
実は昨日、晃哉をボコボコ(主に精神的に)した少し後にあ母さんが帰ってきて、晃哉が僕と同じ学園に通うことになったと告げられたのだ。
晃哉も知らなかったみたいで2人そろって青ざめていたのを覚えてる。
お母さんがいないときのことを晃哉が告げ口するかもっと思ったがそんなことはなかった。
自分が先に手を出した手前、言いづらかったのもあると思うけど。
舞乃 (なまえ)
舞乃 あなた
晃哉。
家を出てからこっちを見向きもしない晃哉に声をかけた。
するとボソッとした返事が返ってきた。
舞野 晃哉
舞野 晃哉
...なんだよ。
舞乃 (なまえ)
舞乃 あなた
昨日も言ったけど学園ではあまり関わらないでよ?めんどうだから。
舞野 晃哉
舞野 晃哉
わーってるよ。てか、俺だって関わりたくないし。
そう言って晃哉はまたそっぽを向く。
こっちとしてもそう思ってもらえるのはとてもありがたい。
舞乃 (なまえ)
舞乃 あなた
あと、僕と一緒に学園に入ったらめっちゃうるさいけど我慢して。
舞野 晃哉
舞野 晃哉
は?それどういうi
舞乃 (なまえ)
舞乃 あなた
つけば分かる。
晃哉は全然納得していないようだったけど、僕が黙ったからこれ以上は聞いてこなかった。
そして気まずい雰囲気に耐えながら歩くこと10分。
やっと校門が見えて、中に入った。
お客様
お客様
キャー‼あなた様!
お客様
お客様
今日もかわいい!
お客様
お客様
ちょっ!あなた様の隣にいる男子かっこよくない⁉
お客様
お客様
え⁉見かけたことないよ?彼氏かなぁ...。
僕のことでキャーキャー騒ぐ生徒達を晃哉はポカーンと見ていた。
舞乃 (なまえ)
舞乃 あなた
理解した?
舞野 晃哉
舞野 晃哉
した。お前マジかよ...。
舞乃 (なまえ)
舞乃 あなた
うん。僕もよく分かんない。とりま、目立ちたくないなら離れて。
舞野 晃哉
舞野 晃哉
言われなくてもそうする。
晃哉はぶっきらぼうに言い放つとどっかに行ってしまった。
ほんと晃哉は予想通りに動いてくれるからマジで楽なんだよな~。
むしろあいつらすとぷりの方がめんどい...。
てか、あいつ職員室の場所分かるのかな?
まっ、いっか。
青川 凪沙
青川 凪沙
あなたー!
舞乃 (なまえ)
舞乃 あなた
な、凪紗?
教室に入ると凪沙がすごい勢いで走り寄ってきた。
青川 凪沙
青川 凪沙
だれ⁉さっきあなたと一緒にいたイケメン!
あー...凪沙にはどんなやつか言ってなかったもんなー。
舞乃 (なまえ)
舞乃 あなた
えっとね。
青川 凪沙
青川 凪沙
なに⁉ついに彼氏ができたの⁉
凪沙の勢いは止まらない。しかも彼氏とか言ってきたし。
舞乃 (なまえ)
舞乃 あなた
違うってば!ほら、前に話してた義理の弟だよ。弟!
僕が説明すると凪沙はやっと落ち着いてくれた。納得してくれたみたいだ。
青川 凪沙
青川 凪沙
あー。それかー。良かったね!かっこいい子で。
舞乃 (なまえ)
舞乃 あなた
全然よくないよ...。
青川 凪沙
青川 凪沙
えー?あんなかっこいいのに?
凪沙は心底不思議そうに聞いてくる。
これ以上はめんどうだな...。クラスの子達も見てるし...。
舞乃 (なまえ)
舞乃 あなた
それより、早く座らないと予鈴なっちゃうよ?
僕は時計を指差してさりげなく話題をすり替えた。
青川 凪沙
青川 凪沙
そだね。じゃあ、後で話そ!
舞乃 (なまえ)
舞乃 あなた
うん。
凪沙が席についたのを確認して僕も席についた。

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