3人はそれだけを伝えてスタコラサッサと校舎に入っていった。
呑気にそう思っていると、カランコロンとチャイムの音が聞こえてきた。そろそろ行かないと本格的にまずいかもしれない。
転校生って職員室に行けば良いのか、?
コンコン
職員室のドアをノックする。
しばらくの沈黙の後、中から控えめに「…どうぞ」という声がした。開けていいんかな
何言うかなやんだ結果、とりあえず名前言っとけば良いやろに落ち着いた。
向こうから甘くねっとりとした声で話しかけられる、
声のする方へ振り向くと、品のいい金髪の紫スーツの先生がいた。
へー、吉良先生っていうんだ……
吉良先生がぺこりと頭を下げたので、私も釣られて頭を下げる。ネクタイにドクロが付いている、普通そうだけどなんか独特なセンスの先生だな〜、
吉良先生はそう言い、にこりと微笑んだ。
うんうんうんうん…なるほどね(?)
この学校は先生もイケメンなのカナ?
いつしかのなんちゃら構文っぽくなってしまった
言われるがまま職員室の隅にある個室に案内され、そこに置いてあったソファに座らせられる。
吉良先生は書類に目を通しているのか、何も言葉を発さず、ペラリと書類をめくる音だけが無機質な部屋に響く。
んおぉい、気まずいって!
吉良先生から書類を受け取り、共に渡されたシャーペンで名前、住所、など共々記入していく。
なんか視線を感じる……
吉良先生からゴクリと唾を飲み込む音がした。
なんかやばい雰囲気
そのまま。めていいですか?とか言い出しそうで怖
吉良先生の手が自分の手に触れる、そのまま手の甲を撫でたり、指を絡めたりしているが、体が硬直して動けない。
ドゴッ!
音がした方を見ると、背の高い、リーゼントのような髪型をした男の子が立っていた。
目の前のリーゼントの男の子は、私の顔を覗き込んで少し心配そうに見ている。この方も顔が良い。
流れるまま男の子に救出され(?)何とか個室から出る。その前に何度も手は大丈夫でしたか!?とか聞かれたりした。やっぱり吉良先生の手好きは有名なのかな
キーンコーンカーンコーン
男の子はくるりと後ろを向いて走ろうとするが、助けてもらったお礼をしていないことに気づく。
男の子はニカッと笑ってこう言った。
んふふふ to be continued…












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。