皇輝「今日は頼みたいことがあってきました!」
深田「今日はドラマの撮影があるんですけど…」
湧「その撮影で出演する生徒役を…」
うっちー「吹奏楽部のみなさんにお願いしたいんです!」
部員「わぁぁぁ!」
真紀先輩「まじ!?まじ!?推しと一緒にドラマ出れんの?!神じゃん!!!きゃぁぁぁぁ♡」
少し飛ばします…
監督「じゃあ、撮影始める前に、一人だけ重要な役を任せたくて…」
監督「そこの君、」
『え、え?』
監督「えっと、名前は…」
「あ、白山あなたです!」
監督「白山さん、えっと女子生徒役で、勉強をしている陸哉くん、あ、川﨑皇輝くんがやる役ね?に勉強を教えて〜って言って勉強を教えてもらう役をしてもらいたいんだ。」
『わ、わかりました!』
い、勢いで引き受けてしまった…
やばい、皇輝くんに…ほんとにやばい…
てか、私でいいの?もっと可愛い人いっぱいいるのに!!!?
心臓バクバク
こんな演技が上手い人しかいない中で、演技なんて少しもしたことない私がうまくやれるのかな…
なんて頭の中でずっと考えて、台本はもらったけど、ずっと緊張してて
手が少しだけ震えている。
頭真っ白になりそう。
皇輝くんの演技を間近で見れるとか、ドラマで共演できるとか、皇輝くんの近くに行けるとかそんな気持ちはほぼなくて、
失敗しないかな、セリフちゃんと言えるかな、自然にできるかなとか、そんな事しか頭になくて、
今回のお話は今回の私の一言で内容が左右される。
だから、失敗なんてできない。
見る人が不自然に思わないような演技をしないと…
不安、緊張、焦り
それだけで頭がいっぱいいっぱいになっていく。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。