第8話

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2024/06/01 01:47


皇輝「今日は頼みたいことがあってきました!」

深田「今日はドラマの撮影があるんですけど…」

湧「その撮影で出演する生徒役を…」

うっちー「吹奏楽部のみなさんにお願いしたいんです!」

部員「わぁぁぁ!」

真紀先輩「まじ!?まじ!?推しと一緒にドラマ出れんの?!神じゃん!!!きゃぁぁぁぁ♡」




少し飛ばします…



監督「じゃあ、撮影始める前に、一人だけ重要な役を任せたくて…」

監督「そこの君、」

『え、え?』

監督「えっと、名前は…」

「あ、白山あなたです!」

監督「白山さん、えっと女子生徒役で、勉強をしている陸哉くん、あ、川﨑皇輝くんがやる役ね?に勉強を教えて〜って言って勉強を教えてもらう役をしてもらいたいんだ。」

『わ、わかりました!』

い、勢いで引き受けてしまった…
やばい、皇輝くんに…ほんとにやばい…

てか、私でいいの?もっと可愛い人いっぱいいるのに!!!?

心臓バクバク

こんな演技が上手い人しかいない中で、演技なんて少しもしたことない私がうまくやれるのかな…

なんて頭の中でずっと考えて、台本はもらったけど、ずっと緊張してて

手が少しだけ震えている。

頭真っ白になりそう。

皇輝くんの演技を間近で見れるとか、ドラマで共演できるとか、皇輝くんの近くに行けるとかそんな気持ちはほぼなくて、

失敗しないかな、セリフちゃんと言えるかな、自然にできるかなとか、そんな事しか頭になくて、

今回のお話は今回の私の一言で内容が左右される。
だから、失敗なんてできない。

見る人が不自然に思わないような演技をしないと…

不安、緊張、焦り

それだけで頭がいっぱいいっぱいになっていく。

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