正直言って、"大変・辛い・厳しい"
でまとめられるような訓練ではなかった
発展国でありながら、自国を上回る強国の
手のひらの上で転がる日本
その状況を知りながら何もしていないか
"否である"
日本は次、いつか、100年後200年後
もしくは明日来るかもしれぬ戦争に備えていた
" 最終兵器 "
それは核兵器でも最先端の技術でもなく
人間だと言うことに政府が気づくのは遅くなかった
より"戦争に適した兵器人間の育成"
人権を守ることに必死な今、
許されるわけもない計画だ
しかし、国民にバレなければ咎められることもない
血の混ざった吐瀉物
何度も何度も吐いた
銃で撃たれた痕が身体中に醜く残った
ダンッッッ特に太ももは穴だらけ
毒物も飲んで死にかけた
毎日、毎日耐えて
苦痛を共にした20人……特に
カナト
イズミ
シオリ
その3人とは仲が良く、成績が良かった
この地下室にきて5年……15歳の時だ
上層部に21人の成績を提出しようと
部屋まで向かっていた
酷く揉めている声が聞こえた
耳を傾けてみると
初めて気づいた事実だった
これ以上カナトが上層部に刃向かい、
罰が与えられることを恐れ私は扉を開けた
私の登場に二人は驚いた表情を見せた
この時はその言葉の意味がわからなかった
それから半年間…狂ったように仕事をした
段々命令は簡素になっていった。
プリントとターゲットの写真を渡されるだけになった
人を殺すことに対する躊躇いはなくなっていった。
いや、"怖い"と言う気持ちはあった
任務をこなすにつれ出せなくなっただけで
相手がどんなに凶悪で殺人鬼であっても、
『じゃあ私も殺人鬼なのではないか』
そう思えば寝れぬ夜もあった。
そして、16歳の誕生日
これで…終わる
皆んなと21人で、出れる…ここを
パラ…
私は今までで一番資料に食いついた
勢いよく一枚目の資料を捲る
_____検査体1 カナト
_________従うわけもない命令
しかし、逆らえはしなかった___







![た と え 君 が ま た 消 え て も [Dr.stone]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/cf7c52a786e0103a466919ffa8ff9b8bd228b1b7/cover/01JJX9DWBW8YCGJ0DXFE2YAYB3_resized_240x340.jpg)





編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。