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第10話

90
2022/11/21 13:45
風磨
俺とまたやり直してくれませんか?
時が止まったみたいだった。


ただ、風磨に幸せになって欲しい


好きだからこそ


声が出なくなって


風磨に迷惑かけたくない、


その思いから


一方的に振って


傷付けたのに


私の事をまだ好きでいてくれた。
風磨
声が出ないなんて、関係ない。
俺にはずっと、ずっと
おまえしか居ないんだよ、
あなた

『私も、風磨のことずっと好き
今も昔も、変わらない。
こんな私でもいいの?』

風磨
あなたがいいの。
風磨
もう、俺の傍から離れないで、
そう言って私を優しく包み込む腕は


あの時より少し細くなっていた


痩せたのかな、ちゃんとご飯、食べてるのかな、
あなた

トントントン(風磨の肩を叩く)

風磨
ん?
あなた

『痩せた?前より細くなった』

風磨
ん〜、あんまり食わなくなったからな、あなたと別れて
あなた

『じゃあこれからは太ってもらおうかな笑』

風磨
太りません〜笑
風磨
でもあなたの手料理美味しいから
太っちゃうかもね
あなた

『みんなのとこ戻ろっか』

風磨
うん。
飯食おうぜ
そう言って歩き出した私達の手は


いつの間にか繋がっていて


幸せだなあと


実感させてくれた

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