第153話

第13章 epilogue [ 1歩踏み出す勇気 ]
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2026/03/11 05:37 更新
- 宝石学園中等部 アウイナイト寮 -
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
ただいまー
_昼香@ひるがお_ _雄二@ゆうじ_
昼香ひるがお 雄二ゆうじ
ん。おかえり
玄関の扉を開け、リビングへと足を運ぶ。リビングにはテレビ画面でゲームを楽しんでいる雄二がいた。その様子を見た優は無言でその場に止まってしまう。
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……凛達は?
_昼香@ひるがお_ _雄二@ゆうじ_
昼香ひるがお 雄二ゆうじ
明日か明後日くらいに帰ってくるってさー
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……そう
今まで母の言葉の言いなりになっていたからとはいえ、雄二に声をかけられる度に無視をしてきた優からしたらこの空間は気まずいものだった。
もう1年も終わるというのに彼とまともに話したのは今回が初めてだ。だからなのだろうか。緊張して握っていた手が震えてしまう。
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……ねぇ、雄二
_昼香@ひるがお_ _雄二@ゆうじ_
昼香ひるがお 雄二ゆうじ
どーしたー??
でもこのままではいけない。そんな気がした優は小さく深呼吸をした後、テレビと向き合っている雄二に声を掛けた。
雄二は耳だけを優の方に向けながら器用にコントローラーを動かし続けた。
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
えっと、その……
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……今まで、ごめん
_昼香@ひるがお_ _雄二@ゆうじ_
昼香ひるがお 雄二ゆうじ
え?何が?
その一言の意味が理解できなかった雄二は、手を止めて優の方に視線を向けた。
たったそれだけの行動だったのに、優は更に緊張が走ってしまった。
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
話しかけてくれたのに……ずっと、無視をして……
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……許されないのはわかってる。でも……
_昼香@ひるがお_ _雄二@ゆうじ_
昼香ひるがお 雄二ゆうじ
……え、そんなこと?
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……え?
優の言葉を遮るように雄二はそう呟いた。その言葉の意味を理解できなかった優は、思わず声を漏らしてしまう。
_昼香@ひるがお_ _雄二@ゆうじ_
昼香ひるがお 雄二ゆうじ
いいよいいよそんくらい
_昼香@ひるがお_ _雄二@ゆうじ_
昼香ひるがお 雄二ゆうじ
俺だって昔幼馴染のことを無視しちゃったことあるし……責めれるような立場じゃないよ
_昼香@ひるがお_ _雄二@ゆうじ_
昼香ひるがお 雄二ゆうじ
むしろ嫌われてなかったみたいで安心した!!
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……許してくれるの……?
予想外の反応に、優は困惑した表情を浮かべてしまう。でも雄二は太陽のような笑顔を彼女に向け続けた。
そして、机に置いてあった使っていないコントローラーを取り、彼女の方に歩み寄りながら。
_昼香@ひるがお_ _雄二@ゆうじ_
昼香ひるがお 雄二ゆうじ
許すも何も怒ってすらねーよ。気にすんな
_昼香@ひるがお_ _雄二@ゆうじ_
昼香ひるがお 雄二ゆうじ
それより一緒にゲームでもしよーぜ!!
_昼香@ひるがお_ _雄二@ゆうじ_
昼香ひるがお 雄二ゆうじ
零がいない間にある程度上手くなりたくてさー!!
そう提案した。優は震えた手でコントローラーを受け取ると、ゆっくりと雄二の顔を見つめた。
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……ありがとう
そして、溢れ出そうな涙を溜めながら嬉しそうにそうお礼を伝えるのだった。
- 翌日 -
- 宝石学園 体育館 -
_帝王花@ていおうか_ _湊斗@みなと_
帝王花ていおうか 湊斗みなと
シュート入んないよー!!紘太くーん!!!!
_帝王花@ていおうか_ _湊斗@みなと_
帝王花ていおうか 湊斗みなと
だっこしてー!!!!!!
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
コツを掴めば簡単だってば
_憧追@とうつい_ _莉央@りお_
憧追とうつい 莉央りお
そーそー!!
_憧追@とうつい_ _莉央@りお_
憧追とうつい 莉央りお
これをなんかこう上手いことこうすれば……
バスケ部に所属している3人は学園の中にある体育館でシュートの練習をしていた。
2人より背が低い湊斗は、あまりシュートが成功しないようで頬を膨らませて不機嫌な表情になってしまう。それを2人はなんとかして宥めていた。
_憧追@とうつい_ _莉央@りお_
憧追とうつい 莉央りお
……うぇっ。失敗した
普段はよくシュートが入る莉央は珍しく今回はシュートを外してしまった。だからもう一度ボールをゴールに向かって投げる。
そんな時だった。
_憧追@とうつい_ _樹@いつき_
憧追とうつい いつき
……あれ?みんな、ここで何をしてるの?
_帝王花@ていおうか_ _湊斗@みなと_
帝王花ていおうか 湊斗みなと
あ、莉央くんのお兄さんだ!!
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
バスケの練習です
左手にクリップボード。右手にボールペンを持った樹が体育館にやってきた。それに気が付いた2人は彼の方へと駆け寄る。
_憧追@とうつい_ _樹@いつき_
憧追とうつい いつき
真面目だねー!!
_憧追@とうつい_ _樹@いつき_
憧追とうつい いつき
そうだ。何かわからないことがあるなら俺が教えてあげるよ
樹もバスケ部に所属していた。今は引退済ではあるが、過去にこの部の部長を任されていたくらいだ。実力もかなりのものである。
_帝王花@ていおうか_ _湊斗@みなと_
帝王花ていおうか 湊斗みなと
シュートの入れ方がわかんないです!!
_帝王花@ていおうか_ _湊斗@みなと_
帝王花ていおうか 湊斗みなと
だから紘太くんに抱っこしてもらおうと思ってるんですけどどうしたらいいですか!!
_憧追@とうつい_ _樹@いつき_
憧追とうつい いつき
抱っこされなくてもちゃんとシュートは出来るよ!
_憧追@とうつい_ _樹@いつき_
憧追とうつい いつき
ちょっと貸して!
湊斗からボールを受け取った樹はクリップボードとボールペンを舞台の方に起き、いちばん近くに設置されているゴールの目の前に立った。
_憧追@とうつい_ _樹@いつき_
憧追とうつい いつき
ゴールに黒い四角の線があるでしょ?
_憧追@とうつい_ _樹@いつき_
憧追とうつい いつき
この右角を狙えば……
_帝王花@ていおうか_ _湊斗@みなと_
帝王花ていおうか 湊斗みなと
やってみてもいーですかー!!
_憧追@とうつい_ _樹@いつき_
憧追とうつい いつき
ふふっ。いいよ。はいどうぞ
綺麗な姿勢でゴールを決めた樹をキラキラとした目で見ていた湊斗は樹からボールを返してもらうと、ぴょんと少しその場でジャンプしながらボールを投げる。
_帝王花@ていおうか_ _湊斗@みなと_
帝王花ていおうか 湊斗みなと
……わあああ!!
_帝王花@ていおうか_ _湊斗@みなと_
帝王花ていおうか 湊斗みなと
紘太くん!!シュート入った!!
_帝王花@ていおうか_ _湊斗@みなと_
帝王花ていおうか 湊斗みなと
褒めてー!!頭なでなでしてー!!!!
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
……はいはい。良かったな
シュートが入ったことがとてつもなく嬉しかったのか、湊斗は小さな子供のように喜びながら紘太に抱きついた。
その状況がどこか微笑ましく感じた樹は、笑みを浮かべた後に先程舞台の上に置いていたクリップボードとボールペンを手に持つ。
_憧追@とうつい_ _樹@いつき_
憧追とうつい いつき
じゃあ俺は体育館倉庫の備品のチェックをしてくるから、また何かあったら呼んでね
そして体育館倉庫の鍵を開けながら2人に手を振ってその中へと入っていく。
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
教え方上手かったなあの人……
湊斗の頭を撫でながら、紘太がそう呟いた時。
_憧追@とうつい_ _莉央@りお_
憧追とうつい 莉央りお
……ごめん2人とも!!俺、予定出来たから先に帰るね!!
_帝王花@ていおうか_ _湊斗@みなと_
帝王花ていおうか 湊斗みなと
はーい!!ばいばーーい!!!!
どこか作り笑いを浮かべた莉央が焦ったような表情でこちらの有無も聞かずこの場から去ってしまった。
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
お、おう……
それに少し疑問を抱きつつ、紘太は遠ざかっていく莉央の背中を静かに見つめるのだった。




第13章 [ 泡沫の雫に紘の優しさを ] - 完 -

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