面白いことに、警備天使?はすぐにカターラの家を捜索した。
アイツが家にいた時に突撃されたらしい。
その魔法を発動するのに必要な材料が見つかったらしく、呆気なく罰を受けることが決まった。
本当にバカみてえなバレ方だった。
カターラが処罰を受ける前日に俺はそいつの元に行ってみた。
檻の中で泣いていて、哀れだった。
それと同時に笑いを必死に抑えている俺がいた。
コイツが処罰される、天界から追放される時に。
俺はコイツに事実を伝えて、絶望顔を拝むことにした。
処罰当日。
アイツは手枷のついた状態で歩かされていた。
結構精神が参ったのかは知らないが、綺麗でしなやかだった金色の髪もすっかりボサボサだ。
見てるだけで笑えてくる。
これは中々な「ぜいたく」だ。
俯いているので表情はわからないが、きっと感情を無くしたような表情をしているに違いない。
目からハイライトが無くなっているかもしれない。
あんなみっともない姿の上に浮かぶ立派な天使の輪っかが勿体無い。
すぐに俺がその輪っかもボロボロにしてやるよ。
心躍らせながら待っていたからか中央の広場にアイツが着くのが遅く感じた。
やっとのことで着いたアイツは手枷をはめたまま無理やり正座させられた。
いよいよショータイムだ。
裁判官らしき人がカターラを指差すと、指の先に赤黒い光が灯り始めた。
しばらくするとカターラの座っている地面に魔法陣が現れた。
どうやらあれは処罰用に使われる伝統的な魔法らしい。
だったら最期のお別れぐらい言ってやろうかと、俺はカターラが罰を食らっている間に裁判官の前に立った。
俺がそういうと、警備天使がやっていたが、邪魔されないように俺は体を変形させて作った紐で全員を縛りつけて上にあげた。
カターラは目を丸くして俺を見上げた。
その驚いた表情がとても面白い。
その時カターラの目が赤く光り、俺に何かをした。
何をしたのかは全くわからないが、無駄だ。
最後に、俺は捨て台詞を吐いてやった。
俺はカターラの蹴り上げ、
天界から地獄へ通じる穴へ突き落としてやった。
片方の羽が散り、もう片方は黒く染まり、
真っ白だったドレスも黒く染まり、
綺麗だった金色の髪は色が抜けて段々と銀髪へと変わった。
姿を変えながらアイツは下に堕ちていった。
聞こえやしないだろうが、俺はそっとカターラへ感謝をした。
その瞬間、今までと比にならないほどの罵声が頭に響いてきた。
また幻聴が再発しやがった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。