第4話

蜜が垂れてくる時
99
2023/06/23 13:54 更新
面白いことに、警備天使?はすぐにカターラの家を捜索した。
アイツが家にいた時に突撃されたらしい。
その魔法を発動するのに必要な材料が見つかったらしく、呆気なく罰を受けることが決まった。

本当にバカみてえなバレ方だった。
カターラが処罰を受ける前日に俺はそいつの元に行ってみた。
檻の中で泣いていて、哀れだった。
それと同時に笑いを必死に抑えている俺がいた。
カターラ
うぅっ………バレちゃったよ………油断しちゃってた………っ
クリト
残念だったなぁ…………
コイツが処罰される、天界から追放される時に。
俺はコイツに事実を伝えて、絶望顔を拝むことにした。
処罰当日。

アイツは手枷のついた状態で歩かされていた。
結構精神が参ったのかは知らないが、綺麗でしなやかだった金色の髪もすっかりボサボサだ。

見てるだけで笑えてくる。
これは中々な「ぜいたく」だ。

俯いているので表情はわからないが、きっと感情を無くしたような表情をしているに違いない。
目からハイライトが無くなっているかもしれない。

あんなみっともない姿の上に浮かぶ立派な天使の輪っかが勿体無い。

すぐに俺がその輪っかもボロボロにしてやるよ。

心躍らせながら待っていたからか中央の広場にアイツが着くのが遅く感じた。
やっとのことで着いたアイツは手枷をはめたまま無理やり正座させられた。
裁判官
カターラよ、貴様は人々を裏切る行為を行った
カターラ
…………
裁判官
よって、これから貴様の口を無くし、天界から追放する
いよいよショータイムだ。
裁判官らしき人がカターラを指差すと、指の先に赤黒い光が灯り始めた。

しばらくするとカターラの座っている地面に魔法陣が現れた。
どうやらあれは処罰用に使われる伝統的な魔法らしい。

だったら最期のお別れぐらい言ってやろうかと、俺はカターラが罰を食らっている間に裁判官の前に立った。
裁判官
おい、貴様は誰だ!!
クリト
そんなのは知らなくていい、コイツに最期のお別れをするだけだ
俺がそういうと、警備天使がやっていたが、邪魔されないように俺は体を変形させて作った紐で全員を縛りつけて上にあげた。
クリト
さてカターラ……お前にニュースがある
カターラ
…………何
クリト
お前が禁忌の魔法を使ったのをバラしたのは俺だ
カターラ
…は?
カターラは目を丸くして俺を見上げた。
その驚いた表情がとても面白い。
クリト
お前の願いなんか鼻から聞く気なんかなかった
カターラ
………この……
カターラ
………この裏切り者がっ!!
やっぱ悪魔なんて信じるんじゃ無かった!!
クリト
残念ながらお前は勘違いしてるようだな
カターラ
な、何?
クリト
俺はそもそも悪魔でもなんでもない
クリト
現世から来た悪霊だ
カターラ
じゃあ………魔法は………?
クリト
失敗してたんだよ
クリト
それに気づかないなんて、本当にバカな奴だ
カターラ
っ………!!
その時カターラの目が赤く光り、俺に何かをした。
何をしたのかは全くわからないが、無駄だ。
カターラ
呪いをかけてやったから、私はまだ諦めないからっ!!
クリト
無駄な悪あがきだ
最後に、俺は捨て台詞を吐いてやった。
クリト
お前はもう用済みだ
クリト
最期までお前は哀れだった
俺はカターラの蹴り上げ、
天界から地獄へ通じる穴へ突き落としてやった。
片方の羽が散り、もう片方は黒く染まり、
真っ白だったドレスも黒く染まり、
綺麗だった金色の髪は色が抜けて段々と銀髪へと変わった。

姿を変えながらアイツは下に堕ちていった。
クリト
あはははははっ、楽しませてくれてありがとなぁ?
聞こえやしないだろうが、俺はそっとカターラへ感謝をした。

その瞬間、今までと比にならないほどの罵声が頭に響いてきた。
また幻聴が再発しやがった。

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