第14話

「バレてたまるか」
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2025/07/05 08:00 更新
朝の光がカーテンの隙間から差し込む。
中原中也
中原中也
(……まぶしっ)
目を開けると、視界の端に映る何かに驚く。
中原中也
中原中也
……っ!!?
隣に太宰が寝ていた。
少し乱れた髪、かすかに寝息を立てるその姿。
中原中也
中原中也
(……そ、そっか……俺達…昨日…)
昨夜の記憶が一気に頭の中に押し寄せる。
あのキス、太宰の言葉、自分の……
中原中也
中原中也
(うわっ……っ、マジで、俺……!)
顔がみるみる熱くなっていくのがわかる。
それにしても、今ベッドってことは、太宰が運んでくれたんだろうか。
中原中也
中原中也
(くっそ……変なとこで優しいんだよ、あいつ……)
落ち着こうと深呼吸して、スマホを手に取る。
その瞬間、画面いっぱいに並ぶ不在着信の通知。
中原中也
中原中也
(……やべぇ)
ほとんどがマネージャーからだった。
中原中也
中原中也
(……そりゃ主役が2人して打ち上げから消えたら、そうなるわな……)
急いで発信履歴を開き、コールを鳴らす。
中原中也
中原中也
………もしもし、マネージャー、すいません……勝手に抜け出して……
マネージャー
マネージャー
中也さん!?もう……っ、無事ならいいですけど!?
あの時、“主役がいない!”って、現場めちゃくちゃだったんですよ!?
中原中也
中原中也
……すいません……本当に……
マネージャー
マネージャー
それにしても、太宰さんと二人で抜け出すなんて、珍しいですね?
中原中也
中原中也
ま、まぁ……その、互いにテンションおかしかったんでっ!!
あたふたと答えたその瞬間──
太宰治
太宰治
んー……ちゅーや?
太宰の寝起き声が、やわらかく背後から聞こえた。
中原中也
中原中也
っっ、おい太宰!!今電話中だっての……!
そう小声で言い終わる前に、さらに追いうちがかかる。
太宰治
太宰治
ふふっ……ちゅーやぁ……好きだよぉ……
中原中也
中原中也
(バカ、マジでやめろ!!!)
咄嗟にスマホを遠ざけて叫ぶ。
中原中也
中原中也
すいませんっ!!なんでもないんで!!!
そして、震える指で通話を切る。
中原中也
中原中也
……っ、おい太宰!マネージャーと繋がってたのに、どうしてくれんだよ!!
布団の中で笑いながら、太宰はのんびりと言った。
太宰治
太宰治
まぁまぁ、いいじゃないか。マネージャーには、後々バレそうだし…
中原中也
中原中也
っ……うるせぇ……
中原中也
中原中也
(……マジで、もう……朝から手前は……)

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