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第2話

オバケの世界へ
15
2024/06/18 09:30
その頃、オバケの世界では______
アリサ
アリサ
ワイマとか最近飽きたんだけど。
アレス
アレス
いやそれな
ルカ
ルカ
店主はプレーヤーのことを何だと思ってるんだろね。
シャルル
シャルル
ご意見は意見箱にお願いします〜。
ツギハギ
ツギハギ
飽きたとか悲しくなるからやめーや
アリサ
アリサ
もうランタンで野球でも始めようかな。
ハンス
ハンス
コイツやべぇ
メイジー
メイジー
zzzzz
ヴィクター
ヴィクター
飽きたからって寝ないでくださーい
キリサキ
キリサキ
はぁ…やはりニンゲン共と話すのは疲れるな…。
ニンゲン達とは離れた場所にいるキリサキ。
ここは人気も少なく、彼のお気に入りの場所となっているらしい。
メル
メル
あれ?!キリっちじゃん!!
メアリー
メアリー
まぁ!
こんなところにキリサキ様がいるなんて!
キリサキ
キリサキ
………。
今日ばかりは、そうでもないらしい。
キリサキ
キリサキ
(よりにもよってこの2人に見つかるとは…)
キリサキ
キリサキ
…はぁ、それで、何の用だ?
メル
メル
何もないけど?
キリサキ
キリサキ
は?
キリサキは思わず素っ頓狂な声を出す。
メル
メル
試合が始まるまで暇だから、お散歩してただけ!
キリサキ
キリサキ
ならさっさと帰ってもらうぞ。
メアリー
メアリー
待ってくださいっ!
まだキリサキブロマイド専用の写真を撮ってないんです!
キリサキ
キリサキ
何だそのふざけた写真集は…。
メアリー
メアリー
ふざけてなんかありません!!
メル
メル
あー!!!
キリっちったら人の作品にケチ付けた!!!
メル
メル
いけないんだー!!!
キリサキ
キリサキ
私にあらぬ誤解を植え付けるんじゃない!
と、キリサキが怒鳴ったその時。
パリッっと、何かが割れる音がした。
キリサキ
キリサキ
…?!今度は何だ?!
振り返ると、何もない空間に割れ目が入っていた。
メル
メル
わあっ、キリっちの声ってすごーい!
メアリー
メアリー
立て続けに起こるトラブルに取り乱すキリサキ様……イイですね……。
キリサキ
キリサキ
静かにしろ!
何か出てくるぞ!
3人は黙って、その割れた空間を見ていた。
 
 
…すると
 
 
リアナ
リアナ
……わあっ!!
キリサキ
キリサキ
…?!
キリサキ
キリサキ
…まさか…。
メアリー
メアリー
まあ!
まさかあそこからニンゲンの女の子が出てくるなんて!
メル
メル
ねぇ、もしかして、メル達の新しいメンバー?
リアナ
リアナ
……え…?
リアナ
リアナ
あ…あなた達は…?
その少女は頭を抱えながら、恐る恐る言った。
リアナ
リアナ
わ…私、いなくなった友達を探してて…そしたらあの割れ目が見えて……そこからあの子の声が聞こえたから…飛び込んだのに……。
リアナ
リアナ
まだ、会えないの…?
キリサキ
キリサキ
落ち着け、私達は貴女に何もしない。
キリサキが先程の態度とは打って変わって、優しく少女を落ち着かせる。
キリサキ
キリサキ
まず、名を教えてもらおうか。
リアナ
リアナ
………。
その少女は、まだ戸惑いを隠しきれない。
メル
メル
やっぱり、キリっちが怪しく見えるからじゃない?
キリサキ
キリサキ
な…何を言う?!
こう見えても貴様らよりかはまともなんだぞ?!
メアリー
メアリー
いいのです……たとえキリサキ様が世間からは怪しく見えても、あなたの魅力は私だけが知っていればいいのですから……。
リアナ
リアナ
…あの、さっきから何を話しているの?
少女はずっと置いてけぼりだ。
キリサキ
キリサキ
ほら見ろ、彼女が困っているだろう。
リアナ
リアナ
ええっと…何が起きてるか分からないけど……。
リアナ
リアナ
私、リアナ。
ここがなんなのか…教えて。

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