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第4話

出会い
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2023/12/17 08:43 更新
ぼんやりと目を覚ますと、顔を覗き込んでくる人影。

逆光で顔が見えないけれど、若い男の人。

ゆっくりと起き上がり、顔が見えた。
ジョンハン
ジョンハン
え、なにこの人。
彼はひどく変な格好をしている。

軍服、と言うやつだろうか。

理解に困ってぼんやりと彼の顔を眺めていると、

不意に手が伸びてきた。

??
…暑いな
心配そうな声を上げて何かを取り出した。
??
飲んで。ただの水だよ
僕は飲み口に唇をつけて一気に流し込んだ。

ジョンハン
ジョンハン
…っ、げほっ、げほっ!
勢い良く飲んだせいでむせてしまう。
??
そんなに慌てないでいい。
??
全部、君にあげるから。
彼は可笑しそうに笑い、優しく背中をさすってくれた
ジョンハン
ジョンハン
ありがとうございました。
ジョンハン
ジョンハン
…本当に
優しげに細められた目がじっと見つめ返してくる
??
もう大丈夫か?
ジョンハン
ジョンハン
あ、はい
立ち上がろうとすると足に力が入らない。

転けそうになるとつかさず彼が支えてくれた
ジョンハン
ジョンハン
あっ
ジョンハン
ジョンハン
すっ、すいませ…
??
俺の方こそ気が利かずすまなかった。
彼が不思議そうな顔で見つめてくる。
??
…君、なんだその格好は?
??
それは肌着か?
??
モンペはどうした?盗まれでもしたか?
モンペってなんだっけ?聞いたことあるようなないような
どう答えればいいか分からず見つめ返していると
??
いや、言いたくなかったら良いんだ
??
俺はチェ・スンチョルという者だ
ジョンハン
ジョンハン
チェ…さん?
彼はコクコクと頷いた
スンチョル
スンチョル
良かったら君の名前も教えてくれないか?
ジョンハン
ジョンハン
あ……、ユン・ジョンハン、です
スンチョル
スンチョル
ジョンハンか、綺麗な名だな
彼がにっこりと笑うとつられて僕まで笑ってしまった。
スンチョル
スンチョル
だいぶ良くなったか?
ジョンハン
ジョンハン
はい
スンチョル
スンチョル
そうか、良かった。じゃあ少し移動しようか
スンチョルさんはほっとしたようにそう言って

僕にスっと手を差し伸べた。
スンチョル
スンチョル
ゆっくりでいいから、着いておいで
ジョンハン
ジョンハン
はい
明るすぎる日差しの元で僕は命の恩人の背中を追いかけた

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