第3話

防空壕の跡
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2023/12/17 08:25 更新
先生
えー、というわけで…
なんでこんなにイライラするんだろう?

机に頬ずえをつき、真っ青な空を見ながら思う

暑苦しい教室も、偉そうに喋っている先生にも、

クラスメイトたちも。全部がムカつく




ジョンハン
ジョンハン
はぁ…
先生
おい、ユン!
いきなり大声で名前を呼ばれたので、

眉をひそめてゆっくりと前に視線を向けた。
先生
お前、話を聞いているのか!?
ジョンハン
ジョンハン
…いちおう
先生
一応だと…?ちゃんと聞かんか!?
先生
板書はしているんだろうな?
怒鳴るような威圧的な口調。

なぜこんなに偉そうなんだろう

ふんぞり返って子供に説教できる立場なんだろうか
ジョンハン
ジョンハン
1文字も写してません
ここで嘘をついたって仕方がない。

そこで僕は正直に答えた。
先生
ふざけるな!
先生
先生をバカにするのもいい加減にしろ!
ジョンハン
ジョンハン
馬鹿にしているつもりは無い。

訂正するのも面倒だったので黙って先生を見つめ返した



先生
…ふん、まぁいい。
先生
120ページの4行目から読め
僕はため息をついて机の中から教科書を取り、

ゆっくりと立ち上がった。

クラスメイト達は横目あるいはバレないように振り向いた

僕はもう一度ため息を吐き出して読み始めた。
ジョンハン
ジョンハン
…そこで日本は…
先生
声が小さい!
先生の怒鳴り声に遮られて僕の苛立ちは最高潮に達した
ジョンハン
ジョンハン
━━気分が悪いので帰ります
一方的にそう告げ、スタスタと歩き出した

後ろから先生の怒鳴り声が聞こえたが無視して歩き続ける







僕はリビングの窓を開けて扇風機のスイッチを入れた
テレビの電源をつけると、ニュースが流れる
『今から七十年前、特攻隊の戦闘機は…』

…特攻隊。そういえば授業でなんか言ってたな…
ジョンハン
ジョンハン
くだらない
まぁいい
ジョンハン
ジョンハン
寝よう











お母さん
…なさい。…起きなさい!!
バシンッと頭を叩かれて目が覚めた
ジョンハン
ジョンハン
…なに
お母さん
全くあんたって子は…
お母さんはブツブツ文句を言いながら

化粧台の椅子に座る。
お母さん
こんな時間まで寝て、宿題はやったの!?
僕は答える代わりに
ジョンハン
ジョンハン
うっさいなぁ…
と悪態をついた
お母さん
うるさい?あんたがやらないからでしょう?
お母さん
ねぇ、違う?
お母さんがよく使う問いかけという名の圧。

クッソムカつく
ジョンハン
ジョンハン
クソババァ(ボソッ)
お母さん
おい、今なんつった?
ジョンハン
ジョンハン
バシンッ

母お得意のビンタ。

イライラするととがあればすぐに手を上げる。
お母さん
こんな子、産むんじゃなかった。
勝手にHして産んだのはそっちじゃん

ジョンハン
ジョンハン
別に、産んで欲しいなんて頼んでない!!
お母さん
あぁ、そう
お母さん
じゃあ出ていって!
ジョンハン
ジョンハン
こっちから出て言ってやる!
バタンッ
勢いで飛び出してきたはいいけど、行くあてがない

トボトボと歩いていると…
ジョンハン
ジョンハン
ボークーゴー…
小さい時おばあちゃんから聞いた
「戦争の時、爆弾から逃げるための場所だったのよ」

「兵隊さんたちの霊が沢山いるから入っちゃだめよ?」
ジョンハン
ジョンハン
大丈夫でしょ
中に入り、あまり奥を見ないように入口に顔を向け

ゆっくりと目を閉じた。






































ジョンハン
ジョンハン
……ん?
チクリとした刺激を感じて僕は目を覚ました。

何かが違う…とっさにそう思った。

昨日は入口なんてなかったはず。いつの間に…

急に恐ろしさを感じて慌てて戸を押してみる。
ジョンハン
ジョンハン
なんだ…空くじゃん。びっくりした…
呆気なく空いたので安堵の息を漏らして、

戸を全開に開いた。
その瞬間、熱気がぶわっと流れ込んでくる。
ジョンハン
ジョンハン
あっつ…
さてどうしよう。家には帰りたくないし、

とりあえず学校に直行しよう
時間を確認するためにスマホを確認すると
ジョンハン
ジョンハン
……?圏外?
防空壕から離れて再起動してもやっぱり駄目だった。

訳が分からずスマホをしまって顔を上げた。その途端。
ジョンハン
ジョンハン
え?
目の前に広がる風景を見て目が点になる。



あるはずのものが一つもない。

代わりにそこにあるのはだだっ広い野原。
ジョンハン
ジョンハン
なんで?どういうこと?
1晩にして街が消えるわけが無い

わけも分からずそこら辺を歩いていると

急なめまいが…
ジョンハン
ジョンハン
暑い…
??
おい、大丈夫か?
誰なんだろう

駄目だ、意識が遠のいていく…

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