なんでこんなにイライラするんだろう?
机に頬ずえをつき、真っ青な空を見ながら思う
暑苦しい教室も、偉そうに喋っている先生にも、
クラスメイトたちも。全部がムカつく
いきなり大声で名前を呼ばれたので、
眉をひそめてゆっくりと前に視線を向けた。
怒鳴るような威圧的な口調。
なぜこんなに偉そうなんだろう
ふんぞり返って子供に説教できる立場なんだろうか
ここで嘘をついたって仕方がない。
そこで僕は正直に答えた。
馬鹿にしているつもりは無い。
訂正するのも面倒だったので黙って先生を見つめ返した
僕はため息をついて机の中から教科書を取り、
ゆっくりと立ち上がった。
クラスメイト達は横目あるいはバレないように振り向いた
僕はもう一度ため息を吐き出して読み始めた。
先生の怒鳴り声に遮られて僕の苛立ちは最高潮に達した
一方的にそう告げ、スタスタと歩き出した
後ろから先生の怒鳴り声が聞こえたが無視して歩き続ける
僕はリビングの窓を開けて扇風機のスイッチを入れた
テレビの電源をつけると、ニュースが流れる
『今から七十年前、特攻隊の戦闘機は…』
…特攻隊。そういえば授業でなんか言ってたな…
まぁいい
バシンッと頭を叩かれて目が覚めた
お母さんはブツブツ文句を言いながら
化粧台の椅子に座る。
僕は答える代わりに
と悪態をついた
お母さんがよく使う問いかけという名の圧。
クッソムカつく
バシンッ
母お得意のビンタ。
イライラするととがあればすぐに手を上げる。
勝手にHして産んだのはそっちじゃん
バタンッ
勢いで飛び出してきたはいいけど、行くあてがない
トボトボと歩いていると…
小さい時おばあちゃんから聞いた
「戦争の時、爆弾から逃げるための場所だったのよ」
「兵隊さんたちの霊が沢山いるから入っちゃだめよ?」
中に入り、あまり奥を見ないように入口に顔を向け
ゆっくりと目を閉じた。
チクリとした刺激を感じて僕は目を覚ました。
何かが違う…とっさにそう思った。
昨日は入口なんてなかったはず。いつの間に…
急に恐ろしさを感じて慌てて戸を押してみる。
呆気なく空いたので安堵の息を漏らして、
戸を全開に開いた。
その瞬間、熱気がぶわっと流れ込んでくる。
さてどうしよう。家には帰りたくないし、
とりあえず学校に直行しよう
時間を確認するためにスマホを確認すると
防空壕から離れて再起動してもやっぱり駄目だった。
訳が分からずスマホをしまって顔を上げた。その途端。
目の前に広がる風景を見て目が点になる。
あるはずのものが一つもない。
代わりにそこにあるのはだだっ広い野原。
1晩にして街が消えるわけが無い
わけも分からずそこら辺を歩いていると
急なめまいが…
誰なんだろう
駄目だ、意識が遠のいていく…













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。