この前、三者面談が終わって……
進路について考えた。
私は……どんな大学に行くのか。
ずっと小さい頃から東大を目標としてきた。
でも……私は一番大事なことを忘れていて
悠真さんのあの言葉が私の頭をよぎる。
「自分の人生でしょ?自分のやりたいことをしたらいいと思うよ。」
自分の人生。
そう。
私の人生なの。
じゃあ……
私のやりたいことって……何なんだろう。
親の言うこと聞くのがやりたいこと?
違う。
別に東大に入るのが嫌ってことじゃなくて……
東大を卒業したとして、私はお父さんの言う仕事に就く?
それでも後悔しない?
そう考えれば、少し違う気がする。
ねぇ、何でこんなにも人生は難しいのかな。
〜作者から〜
あけましておめでとうございます!!
ご挨拶が遅れて、申し訳ありません。
今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!