第147話

Story145
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2020/06/10 10:44
マスター side

開店準備をしていると泣きそうな顔をしたあなたが扉を開けて立っていた

出会った時に戻ったみたいで胸が高まる

前に見た時より少し痩せていて心配になる

誘われて部屋に行き、シャンパンを飲む

その横顔は出会った時より輝いていた

昔の話に花が咲く
(なまえ)
あなた
マスターってモテるのになんで彼女いないの?
マスター
マスター
俺に見合う女がいないからだ
うそ、お前が好きだから
(なまえ)
あなた
私は?
上目遣いで見つめてくる顔が挑発してくる
マスター
マスター
何調子乗ってんだよ笑笑
横に座るあなたを卍固めにする

あまりの細さに驚く

シャンパングラスを持つ腕はグラス並みに細く感じた

カクテルを頼まれ作る

あなたが好きだと言っていたマルガリータ

一気に飲み干すと次はあなたがカクテルを作る

無駄がなくしなやかな動き

僕が教えた動きとは違い、独自のシェイクだ

飲むとジンの香りが鼻に抜ける

それから作り合っては飲む

気づけばあなたはベランダでタバコを吸いながら日の出を見つめていた

テキーラサンセットを作ってもっていく

飲みながら遠い目をするあなたに見惚れた
マスター
マスター
なあ、今日と明日の予定は?
(なまえ)
あなた
特にないよ
マスター
マスター
じゃあ、きまぐれに旅行でも行くか
(なまえ)
あなた
飲んでるから運転できないよ
マスター
マスター
大丈夫

普通に乗って行こう

チケットの手配くらいしてやる
(なまえ)
あなた
どこいく?
マスター
マスター
南の国でも行こうか
(なまえ)
あなた
なにそのアバウトな感じ
マスター
マスター
シンガポールでも行こう
(なまえ)
あなた
いいよ
俺はスマホでチケットを取ると、コンシェルジュに電話してタクシーを手配した
(なまえ)
あなた
シンガポールで何する?
マスター
マスター
カジノでもしたりするか
(なまえ)
あなた
のった
タクシーに乗り込み、空港へと向かう

ファーストクラスのゲートを通り、ラウンジで時間を潰す

あなたは免税店でタバコのカートンを買い、ラウンジでシャンパンを飲んでいた
マスター
マスター
酔っ払い
(なまえ)
あなた
マスターも飲みなよ
ファーストクラスのラウンジは個室で2人きりで飲む
マスター
マスター
このシャンパン、飲みやすいな
(なまえ)
あなた
そうだね

ねぇ、写真撮ろう?
マスター
マスター
インスタ用か
(なまえ)
あなた
そう
マスター
マスター
お前と写真撮るの初めてだな
(なまえ)
あなた
記念にいいでしょ?
あなたとシャンパングラスを持って写真を撮る
マスター
マスター
俺、キメ顔過ぎないか
(なまえ)
あなた
いいじゃん笑笑
そう言ってインスタに上げていた

#マスター
#昔の上司
#キメ顔やばい
#シャンパン
マスター
マスター
おい、キメ顔やばいってなんだよ笑笑
(なまえ)
あなた
だってやばいもん
マスター
マスター
見とけよ笑笑

夜潰す
(なまえ)
あなた
やだぁ
搭乗のアナウンスが鳴り、飛行機に乗り込む

ファーストクラスの席は操縦席とは違い、広く座り心地がいい

ふと横を見ると子供のような寝顔を晒すあなたがいた

その寝顔を写真撮る

機内サービスのワインを飲み、仕事の事業書を携帯で書き上げる









ヨウォン side

ある日、突然出たあなたとケイトの公開交際破局のニュース

友達に戻るという文字を見て喜ぶ

ネットでは復縁を望む声で溢れていた

リビングに降りてワインを飲もうと冷蔵庫を開けるとワインは無かった

キッチンに置かれたあなたのワインクーラーを開けようと思うが鍵がかかっていて開かない

リビングでトレーニングしていたホンソギヒョンに声をかける
ヨウォン
ヨウォン
ヒョン、あなたのワインクーラーの鍵ある?

ワイン飲みたくてさ
ホンソク
ホンソク
あるけど、飲んでいいのかな
ヨウォン
ヨウォン
たくさんあるし、バレないよ
ホンソク
ホンソク
じゃあ、はい
ヒョンに渡された鍵で開ける

中のワインを確認するとメモリアルワインで開けることが出来なかった

マスター、ロイさん、レイさんとの思い出のワインやメンバーの生まれ年のワイン、pentagonの結成年のもある

ふと、マスターとのワインを取る

あなた and ルイ forever

マスターにいい女と言われたら開ける! byあなた

ラベルにそう書かれていた

もう1本には

あなたに彼氏が出来たら開ける byルイ

とある

気になって僕の生まれ年のワインのラベルをみる

王子様、優しさがたまらなく好きだよ

そのままでいてね

byあなた

ラベルをなぞる

なにこれ、ずるいよ
ホンソク
ホンソク
で?どれ開けるの?
ヨウォン
ヨウォン
これは開けられないね
ホンソク
ホンソク
僕のみる?
ヨウォン
ヨウォン
見せて
ホンソク
ホンソク
ホンソクオンマだって笑笑

あなたらしいよね
ヨウォン
ヨウォン
僕には王子様だって
ホンソク
ホンソク
ここにライさんとのメモリアルワインもあったんだけどあなたが全部飲んじゃった
ヨウォン
ヨウォン
なんて書いてあったの?
ホンソク
ホンソク
互いの夢が書いてあった
ヨウォン
ヨウォン
そっか

ワイン、もしかしたらシノニヒョンの冷蔵庫にあるかも
ホンソク
ホンソク
あなたのテキーラならあるよ

冷蔵庫に
ヨウォン
ヨウォン
あなたらしく、ストレートで飲んでみようかな
冷蔵庫に入れてあるあなたのテキーラを取り出しロックグラスに入れて飲む
ホンソク
ホンソク
よく飲めるね
ヨウォン
ヨウォン
こんなの飲めないよ笑笑
ホンソク
ホンソク
だよねぇ
シノン
シノン
なに飲んでるの?
ヨウォン
ヨウォン
あなたのテキーラ
シノン
シノン
げっ、それは無理

試したけど無理だった
ホンソク
ホンソク
試してたんだ笑笑
ヨウォン
ヨウォン
ねぇ、シノニヒョン

ワインある?
シノン
シノン
あるよ、飲む?
ヨウォン
ヨウォン
うん
ホンソク
ホンソク
つまみ用意するよ
リビングで静かに晩酌をした

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