武道くんから、私はマイキーに必要な人なのだと聞いた
なのにマイキーからはそんなものひとつも感じられなくて
逆に鬱陶しいのではないかと、邪魔者では無いのかと
そう思い始めてきた_________。
❁❁❁
稀咲あんが私を打ったあの時、
私は邪魔だから排除しようとしたのだと分かった。
だが、何に対して邪魔なのか未だに理解できないままだ。
12年前からその意向は変わっていない。
何にそんなにも執着しているのか私にはまだ、理解が出来なかった。
そんな所にある一通のメールが来た。
そこには花垣武道と書かれていた。
その内容を見た私は、思わず涙を流してしまった。
❁❁❁
夜中の3時、私はこっそりアジトを抜け出した。
これが私の最後かもしれない。
それでもいいから、伝えたいのだ。
話したいのだ。
会いたいのだ。
稀咲あんに_________。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。