ぼやけた視界で声のする方に顔を向けると
そこには誰か居て 、確かめるように手を伸ばす 。
伸ばした手を掴んでそれを頭に乗せるロウくん 。
どうやら起きないわたしを起こしにきてくれた
らしくありがとうの意味を込めて優しく撫でると
軽くすり寄ってくる 。
自分から誘ったのに昼まで寝過ごしちゃうし他の
2人も見送れなかった 。
急いで買ってもらったかわいい服に着替えて 、
緩く三つ編みをする 。
鏡のまでくるりと回って変じゃないか確認すると
いつのまにか後ろに彼が居た 。
出るのは昼過ぎになってしまったし行き先も特に
決めてない 。
慌ててスマホを開いて行き先を探すも彼がどんな
ものが好きだとかどうしたら喜んでくれるかとか
よく知らない 。
もし苦手な場所に連れてっちゃったら大変だし 、
それに … なんて考え込んでいると目の前で手が
ひらひらと現れる 。
見せてくれたスマホの画面には確かに前話題に
出したことのあるパンケーキのお店だった 。
それを覚えてくれてたらしく提案してくれた 。
マップを開いてそのお店へと連れて行ってくれる 。
ついたはいいものの少し並んでいて 、見るからに
女性のお客さんが多い 。
明らかに女性の割合が多いし居心地が悪いんじゃ 、
心配して顔を覗くと彼はにや 、と口角をあげて
指を絡めてくる 。
けらけら笑いつつ繋いだ手は離してくれない 。
順番を待つのもそう長くは掛からず 、空いた
テーブル席に案内された 。
メニューの種類も豊富でどれも美味しそうに見えて
唸りながらにらめっこ 。
結局わたしは王道のいちごホイップパンケーキを
注文 、彼はあまさ控えめのパンケーキを選んだ 。
ふわふわした生地に大量のホイップと
いちごのソースが美味しくて次へ次へと口に
運び込む 。
大丈夫です 、と親指を立てる 。
伸びてきた手はわたしの口元を拭っていった 。
ついてたから 、と呟く彼を見て恥ずかしくなり
真っ赤であろう自分の顔を隠す 。
他の2人より過ごす時間は短かったかもしれないが
改めて彼の優しさと顔の良さを実感して
心臓がうるさかった 。
その後もたくさんからかわれてしまったけど 。
後日 __
マウント大会があったそうで 。
新作土曜日に1個 、日曜日に1個出します !!
※ 多分きっと
伸びたのだけ残すってのをするつもりなので
もしかしたらたくさん出るかもですけど 、^^;













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。