わたしは先輩たちとそれぞれデートをした 。
でも1人 、まだ出来ていない先輩がいる 。
あれから明らかに避けられている 。
何か気に障ることをしてしまったのか 、あるいは
迷惑を掛けすぎて嫌われてしまった … ?
避けられていることに落ち込みながら
マナちゃんのもとに向かう 。
閉店時間になりそれぞれ私服へ着替える 。
あまり仕事に力が入らなくていつも以上に
ミスを増やしてしまった 。
そうやってまた落ち込んでるともう着替え終わった
のかロウちゃんは更衣室を早々に出ていった 。
わたしはそれを追いかけるように慌てて
荷物を持って更衣室をあとにする 。
店にはもう居なくて 、外に出ると少し
遠くの方を1人で歩いてる彼女を見つける 。
外の空気が冷たい 、息を吸う度に冷たい空気が
入り込む 。
走って彼女の腕を軽く掴み引き止める 。
驚いた顔をしてこちらを見たあと呆れた表情で
わたしの襟を直す 。
襟を直し終わったと思ったらまた再び
歩いて行ってしまう 。
別に 、デートは強制的にしてるわけじゃない 。
誘ってくれてわたしを連れて行ってもらった
だけでロウちゃんはデートするつもりは
一切ないだけかもしれない 。
ああ 、また面倒くさいことをしちゃってるな 。
困らせたくないのに 、泣き虫な自分が嫌になる 。
服の袖で目を擦ると手首を掴まれて優しく
撫でられる 。
ごめんごめん 、思ってるごめんをたくさん
口に出そうとする前に手で塞がれる 。
真剣な眼差しで視線が絡む 。
嫌いじゃない 、その言葉は本当であることを今
理解する 。
絶対デートをする決まりはないけれど
子供みたいに泣きじゃくるわたしを見て笑いながら
鼻と鼻が触れるくらいの距離まで近付く 。
目を細めて笑う彼女 、まるでわたしが告白した
みたいな 。
さらっと繋がれた手は恋人繋ぎになっていて 、
今日見た中で1番嬉しそうな表情をしていた 。
泣き虫な夢主ちゃん … ぎゃんかわ 😽
全体に戻しました ~~~ ú ·̫ ù













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。