第13話

13 バレた
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2024/12/13 11:00 更新




なんで……
























みんながいんの!!!









私はハッとして後ろにいるやつを見る




そいつはにしし、と楽しそうに笑っていた




ま、まさか……







こいつわざとだ……。




さっき抱きついてきたり




わざと大きな声で前のことを口に出して……




みんなが見てるの知ってたから……




私の反応を見せ物にして……、









「にしし……さっきのあなたちゃんは可愛かったなー」




『……は、はぁ?意味わかんないし!


やっぱあんたなんて大っ嫌い!


どうせそれも嘘でしょ!


この大嘘つき!』







私は思ったことを次々に声に出した






私は忘れていた



周りにみんながいることを___










「ひゃーひゃっひゃっひゃっ!


メス豚キモ女の割にはよく言うじゃねーか!」




「はぁ、なんで私まで……」




「えっ!?あなたの名字さんどうしちゃったの!?


なにか悪いものでも食べたの!?」



「ゴン太くん…それは違うと思うっすよ……」



「大人しいと思ってた子が本当は毒舌……


地味に最高だよあなたの名字さん!」



「きゃー!



あなたの名字さんは毒舌でも超絶可愛いです!



男死にもっと言っちゃってください!」




「はぁ、めんどいのー」









とみんなは言う




他の人はみんな何が起こったのか分かっていないようだった




ま、まさかこれも……




後ろのやつを見るとまたにしし、と笑っている





これ、完全に乗せられた……、







『……はぁ、もう最悪、』








私はその場で座り込む




前にいるやつを睨んでおく




でも前のやつはさっきと変わらず笑っている





みんなに最低、とか言われるかな……








「流石だね!あなたの名字さん!」







え?







「あぁ!流石は超高校級の"役者"だな!」









百田くんと赤松さんがそう言う








『な、なんで……』





「で!私聞きたいことがあるんだけど!」





『…え、え?』





「抱きついたってなんのこと!?」



『え、ちょっと…』




「私も地味に気になってたんだよね!」



『それは、ちが……』



「神様もあなたの話を聞きたいでゲスって言ってるよー?」



『だからちがうって……!』



「ひゃっハー!

どんなエロいことしてたかオレ様に話してみやがれー!」




『だから!違うって!!


ちゃんと聞いてよ!』








勝手に話が進みすぎている……




それを止めるため私は大声を出し、思いっきり立ち上がる







「ヒィィッ!


な、なんだよぉ…


いきなり立ち上がったり大声出したりするなよぉ……」




「まぁ、そうカッカしてないでさ


少しでも行ってくれば?」








そういい、王馬くんは私の背中を女子の方に押す









『ちょ、ちょっと元はと言えばあんたが__』










悪い、と言おうとしたがあいつの顔が近づいて自然と止まる










「ほんとあなたちゃんってオレが好きだよね」







そいつは私にだけ聴こえるように小声で話す







『は、はぁ?何言ってんの、』







私も釣られて声が小さくなる







「あんなことするだけで赤くなっちゃうなんてさ」







『…なんのこと?』










確かに赤くなったかもしれない






でもよく見ないとわからない程度だ





多分これもこいつの嘘なのだろう







だったら私は知らないふりをする










でも目の前のやつが口を開く











「_____。」













私はそれを聞いて恥ずかしくなった






女の子たちにはまた今度と言って自分の個室に戻っていく
















私はすぐベッドに倒れ込む







さっきからあいつが言っていた言葉が浮かんでくる














「あなたちゃんは気づいてなかったかもだけど」










____耳が真っ赤だったよ















ほんと、最悪だ……




一々言わなくても良かったはずなのに、





わざわざ言うのがあいつの悪い所だ













私は今日に限り恥ずかしがり屋な所を直そうと思った




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