第34話

どきどき
3,491
2021/08/21 05:29































とりあえず部屋の鍵は何とか開けてもらったのだが











さすがに怖くて入れない。
































後藤「 ……俺の部屋来る? 」












『 行く 』 (即答)





















ゾロゾロと練習生が帰ってる時、








私の浮かない顔に気づいたのか、









威尊が誘ってくれた。




















































『 ……失礼します、 』












後藤「 なんでそんな肩苦しいん、男の部屋初めてじゃないやろ笑 」












『 ……遠回しに男たらしって言ってるよね? 』












後藤「 …………言ってへん、けど…?、 」


























やかましいなこの顔。
















……てか部屋綺麗!!!!!




























『 綺麗な部屋に入るとぐちゃぐちゃにしたくなる 』












後藤「 いつかはあなたちゃん来るかなって思って綺麗にしてた笑 」












『 嘘だあ! 』












後藤「 嘘じゃないって笑 」












『 ……関係ないけどさ、私は威尊のこと威尊って呼んでるけど、威尊は私のことあなた"ちゃん"って呼んでるのなんで? 』












後藤「 ……あなた、 」












『 ……!!!? 』












後藤「 これでいい?笑 」












『 ………威尊やだあ! 』












後藤「 やだ?じゃああなたちゃん笑 」












『 違う!!そう言うやだじゃなくて〜〜……威尊といると毎日キュンキュン止まらないもん。この部屋いたら私キュン死するかもだよ! 』












後藤「 キュン死しちゃう?笑 」

















そう言いながら、




私の顔を両手で挟み、




至近距離で見つめてくる。




































『 っ……威尊……///// 』























後藤「 あれ、顔真っ赤だよ?笑 」












『 ……意地悪っ、///// 』












後藤「 も〜〜だめ。我慢できないじゃん。そんな可愛い顔せんで? 」












『 可愛く、ない…///// 』












後藤「 ……可愛いから意地悪しちゃくなっちゃうの。 」












『 や……だ…………///// 』































威尊って自分の顔面の良さに気づいてないのかな





















『 ……かっこいい。 』












後藤「 だめ!もうだめ!限界!笑 」












『 ……なんでこんなにイケメンなんだろ 』












後藤「 あなたに釣り合う男になりたいから。 」












『 ……威尊くんって本当に女たらしだよ 』












後藤「 ちゃうねん、あなたたらし。 」

























いつも上手だ。



















いつも負けちゃう。


























威尊は王子様だ。


































威尊がベットで寝るね、





って言ってから





数分した時の事だった。












































景瑚《 ごめん、今エントランス来れる? 》












《 うん。 》


























なぜ?








え?





































脳内ハテナ状態だったけどとりあえず下に降りる




































『 ……あ、 』





































そこには景瑚と汐恩くんがいた

































『 ………… 』


























景瑚「 日プ2のスタッフさんに話聞いたんだけど、なんか色々あって管理者代わったよ! 」












『 …………はい?……えっと…… 』












鶴房「 だから、朝6時から夜10時までのあの仕事、毎日佐藤って言ってたけど別のスタッフさんがこれから毎日日替わりでやってくれるそうなの。だから明日からゆっくり休みなってこと。 」












『 ……え、でも急になんで… 』












景瑚「 まー色々あって?笑 」














色々ってなんだ。






















『 よく分からないけど……でもありがとう! 』












景瑚「 可愛い可愛い妹のためだもん! 」












『 ……きも 』












鶴房「 ………… 」












『 お兄ちゃんと汐恩くんで説得してくれたの? 』












景瑚「 ……いや、俺は… 」












鶴房「 僕は景瑚くんの付き添いだから 」

























~~景瑚side~~









『 なあ、〜〜〜でさ、今から行かへん? 』


鶴房「 行くに決まっとるわ。 」






『 ……すみません、日プ2の責任者さんいますか? 』







『 えっと…… 』


鶴房「 佐藤あなたについてなんですが。あの人はメイクです。管理者をする意味が理解できません。 」


『 …… 』




なんだ、汐恩すげえな





















~~景瑚side 終~~



























景瑚「 まあ、、そんな感じかな 」











……そんな感じってどんな感じだよ


















鶴房「 …… 」
















『 ……よくわかんないけどとりあえず、二人ともありがとう。 』












鶴房「 …… 」












景瑚「 まあまあ、それほどでも?笑 」












『 ……何このふたり 』


















……無言。無言。修羅場。





















そう思ってたときに、エレベーターの音がする












































『 …………あ 』












景瑚「 え 」












鶴房「 …… 」


































藤牧「 ……え、 」












『 ……藤牧くんは色々知ってるから大丈夫だよ隠れないで 』




















練習生にバレるとやばいと思ったのか、




私の後ろに隠れる二人。






























景瑚「 え、そうなの? 」












鶴房「 よかった…… 」












藤牧「 初めまして、練習生の長野県出身 藤牧京介21歳です。 」












『 細か笑 』












景瑚「 JO1兼あなたのボディーガードの佐藤景瑚です 」












『 うるさい 』












鶴房「 ……同じくJO1の鶴房汐恩︎︎です。 」












藤牧「 ……お二人とも、佐藤さんのボディーガードですか? 」
















私と汐恩くんの関係を知ってる藤牧くんは





私のためにわざと聞いてくれる。




























景瑚「 まあそうかな、笑 」












鶴房「 いや…俺は…… 」












藤牧「 わあ!凄いです!でもよくあなたさんから話聞きます!お二人がとてもかっこいいと! 」


















……藤牧くん?




















『 藤牧くん?ん?ん? 』












景瑚「 へ〜〜笑 」












鶴房「 そんなん言ってたん?笑 」












『 言ってない言ってない言ってない言ってない 』












藤牧「 鶴房くん、いつも冷たいけどたまに優しくなるのがギャップでかっこいいって言ってました! 」












『 おい藤牧京介 』












鶴房「 へ〜、俺かっこいいん?笑 」















そう言いながらニヤニヤして近づく





















『 違う〜〜! 』












鶴房「 じゃあ俺かっこよくないん? 」












『 いや、……それは… 』












鶴房「 なに、聞こえへんハッキリ言って?笑 」












『 ……かっこいい、です、っ///// 』

























言うつもりはなかった。







けど見つめ合ってるその瞳に、







ぐんぐんと惹かれていった。





















鶴房「 ふはっ笑 」












『 っ……///// 』












鶴房「 ちゃんと言えるやん笑 」

















……なに、この状況





私ホテルのエントランスで何してるの





かっこいい、無理、すき、 (チョロ)


































景瑚「 お前ら付き合えよもう 」












藤牧「 お似合いです…… 」












鶴房「 ホンマにそんなんじゃないから笑 」












『 藤牧くん行こ!!! 』












藤牧「 え、あ、うん!では!お先に失礼します! 」



































景瑚「 藤牧くん、いい子そう 」



鶴房「 ホンマにナイスなんやけど。 」



景瑚「 それな笑 」



鶴房「 俺藤牧くんと結婚したいわ 」


































『 ちょっと藤牧くん、!? 』



藤牧「 いや〜〜最高です。 」



『 マジで恥ずかしかった… 』



藤牧「 でもなんだかんだいい感じだったじゃん笑 」



『 あんな目で見られたらもっと好きになっちゃうもん 』



藤牧「 第三者目線からもやばかったよ。 」


































興奮を抑えてから威尊の部屋に入ると






威尊はまだ寝てました ()






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