第19話

☾⋆。°✩
174
2023/12/20 07:00
ヒュォォォォォ……


















慧星冬乃が放った星空炎冷乱









この技は呪術界の中でも最も高性能の










‪”‬領域展開‪”‬









またその領域は









五条悟の無量空処よりも範囲が広く、









威力も強い









それを調整し標的を絞ることが出来る慧星冬乃は









呪術界において惜しい存在である












この瞬間、












その場にいた呪霊は特級7体を含め










127体が
















一瞬にして散った


































死柄木 弔
ヒュガッ
死柄木 弔
ガハッッッ、なッ何を゙したッ
黒霧
ッ死柄木弔ッッ、
黒霧
肺ッ胞を壊ッ死、させられッてますッ
死柄木 弔
何ッ
死柄木 弔
くッそ
オールマッイトもあ゙いッつもチーット
過ぎッんだろッッッッ!
冬華
冬乃ちゃん!
冬華
大丈夫?
冬乃
姉さん、下がって
冬華
え?(また、?)
冬乃
…………あの呪霊とか言うのが
冬乃
倒しても倒しても……
冬乃
いや、
冬乃
祓っても、中々減らないのは
冬乃
お前のせいかな?















冬乃
ツギハギ
冬華
ッッッ?!
冬華
お前はッッッ
冬乃
……(ツクヨミ)……
???
なんだ〜



















真人
バレてたのか
冬乃
汝は誰そ
冬乃
応えろ
真人
俺は真人だよ
真人
よろしくね!
真人
君可愛いからさ!すぐ覚えられそう!
冬華
あ゙?
シュッ
真人
おっと、
スッ
真人
ニヤッ
真人
そう感情的にならないでよ
真人
俺が今、楽にしてあげる
冬華
ッッッ
冬乃
フッ
ガヒュッ
真人
なッ




ドゴォォォォンッ!!




真人
いて…ッ
冬乃
─────
冬華
?!
冬乃
傷は癒えたか
冬華
うん
冬乃
ならよかろう ニコッ





あいつ、相当強いな




今の技でも、あんな短時間じゃ威力があんまりか




次で仕留める





真人
はぁ、はぁ、
真人
君の領域展開、すごいね
真人
だんだん呼吸が苦しくなってきた
冬乃
領域、展開?
冬乃
なんだそれw
冬乃
厨二病かよッ
ドゴッ
真人
うっ
冬華
(そうだ、)
冬華
(冬乃ちゃんは、知らないんだ)






冬乃
さてと、










冬乃
……どうやって殺されたい?
冬乃
言ってみろ
真人
また気配が変わった、
真人
誰なんだよ
冬乃
ほぉ、
冬乃
妾の名を聞くとは、身の程知らずだな
真人
ははっ!なんだよそれ
冬乃
まぁよかろう
冬乃
我が名は月神月読命げっしんツクヨミッ!
冬乃
月、または夜の神
冬乃
そんなことも知らぬとは、
冬乃
さぞかし頭の出来が悪いようだな?
真人
フンッ、そんなん俺には関係ないもんね!
真人
死柄木!俺は撤退するよ!
死柄木 弔
あ゙ぁ゙?!
冬乃
逃がすかッ





キンッ




真人
ッフッ!
真人
俺には当たらないよ!
冬乃
それは良かったなッッッ?!




ヒュォォォォォッッッ
冬乃
『 天下五剣 』
冬乃
『 数珠丸恒次 』
真人
ッッッ!!!








































轟 焦凍
冬乃ッ!
冬乃
あ、焦凍くん
冬乃
良かった、無事だったんだn((
ギュッ
冬乃
えッッッ?!//
冬華
フフッ ピキッ
ちょっと待ってなになになに?//





姉さんみてるんだけど?!





焦凍さんっ???///



轟 焦凍
……(良かったッ)
冬乃
えーと、しょ、焦凍、さん?
轟 焦凍
ずっと見てた
冬乃
え、?
轟 焦凍
冬乃がずっと戦ってたのに、
轟 焦凍
化け物もたくさんいて、足がすくんでたんだ
轟 焦凍
何故か個性が効かなくて
轟 焦凍
でも、冬乃は戦えてた
轟 焦凍
倒してた
轟 焦凍
自分が無力なんだって、
轟 焦凍
情けないやつだってわかったんだ







ナデ、
轟 焦凍
冬乃
焦凍は弱くない、
冬乃
頑張ったよ
冬乃
怖いのなんて当たり前だ
冬乃
私だって怖かったし
冬乃
個性で見栄張ってただけだから



だから、








あのツギハギも逃がしてしまった








姉さんに傷をつけたのに








仕返しできなかった







焦凍くんたちは各々で









自分や仲間の身を守るために戦ってた







私だけだ










私情でヴィランにあたってた









情けないのは私の方なんだ
















無力なのは、




私なんだ
















冬乃
私の方なんだッ





姉さんをずっと、








ずっと1人にしてたッ













轟 焦凍
冬乃?
冬乃
ッなんでもないよ、ニコッ
冬乃
とにかく、無事でよかった
冬乃
ちょっとごめんね、姉さんに話したいことがあるの
轟 焦凍
あ、あぁ、









冬乃
姉さん、
冬華
ぅえッッッ
冬華
あ、冬乃ちゃん、




え、と……






みんなとも話してたみたいだし……







なにか考え事してたのかしら







邪魔したかな……
冬華
……ど、どうしたの?
冬乃
……ごめんなさい
冬華
え?


……今伝えろ


今ッッッ
冬乃
私ッ、えッと、
冬乃
あの
冬乃
その、……

ドクッドクッドクッ





脈が早くなっていくのがわかる





なんでッッッ


いざ目の前にすると言葉が見つからない


くっそ、


どうして…








私の弱虫ッッッ





冬華
冬乃ちゃん
冬乃
え…




















顔を上げると















何故か、涙を静かに頬につたえてる‪”‬姉さん‪”‬が


少し微笑んでこちらを見ていた





優しい笑顔




優しい声




優しい目




優しい雰囲気




優しい、存在





……私にはもう、この人しかいない





気持ちを伝えるならもう、今しかないんだ…………











これを逃せばもう、









冬乃
姉さん、
冬華
なぁに?
冬乃
私ね、私
冬華
うん
冬乃
あのね、



やっぱりッ



冬華
ゆっくりでいいのよ
冬乃
!!
冬華
落ち着いて、ゆっくり
冬華
ちょっと遠回りし過ぎちゃったけど
冬華
どんなタイミングでも、
冬華
私は冬乃ちゃんに任せるわ
冬乃
ッッッ





なんでこの人はッ




本ッ当にw




私のことはお見通しって訳かな笑



冬乃
…………
冬乃
3年前、
冬乃
あの日の事故が原因で、
冬乃
私の記憶から、1番大切なたった一つの存在が消えていた
冬華
………………
冬乃
それが姉さん、あなたなの



少し考える素振り、


動揺……


当たり前だ、


自分がたった一人の家族に忘れられていたんだもの、


無理もない



私が守れなかったから



私が忘れたから



全部が全部、



私のせいだ










冬華
冬乃ちゃん、
冬華
私はね




冬華
─────












冬乃
え?

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